さようなら、初恋のキミ【乾青宗】続 (ページ11)

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アジトに戻ると、何やら騒がしい。

どうやら春ちゃんが暴れているようだった。

「まだ帰ってこねぇんだけど！？九井！あいつスクラップにしてやらァ！！」

『ちょ！春ちゃん！！だめだよ！』

彼の元へ慌てて向かうと、春ちゃんは一瞬固まって勢い良く抱きしめてきた。

『ぐゔえ！ぐるじい…ょ』

「わり…」

その後体を離してくれた。

『ごめんなさい…ココくんは悪くないの。だから何もしないで！』

「しねぇよ。ちゃんと戻ってきてくれたしな」

すると、今度は腰に腕が回される。

これは、そういう合図なのだろう。
彼と居るとなんとなくわかってきた。

だけど、私はまだ…青宗に抱かれた余韻が…シャワー浴びないと…

『あの、シャワー浴びてもいいかな…』

「後で一緒に浴びるからいいだろ。どうせ今浴びても汗かくしなァ」

『そうじゃなくて…っ』
　

私の言葉を無視して春ちゃんに部屋へと連れて行かれた。

　

その際に、ココくんに"ありがとうね"と、口パクで伝えた。