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side:you
睨んだ視線を去りゆく背中からこの部屋の入口へずらす。
慣れた様子で談笑しながら入ってくる男2人。
人懐こそうに笑っている方が森本慎太郎。
ベンチャーの世界で名前を知らない人間はいない、世界最大手SNSを始めとした若者カルチャーの先頭を走る人物。
この男の敵を探す方が難しいが、逆を返せば森本慎太郎と親交がある人間1人と仲違いでもすれば繋がっている人間関係全てが崩れる一触即発のダイナマイトだ。
そして隣で端正な顔に金髪を揺らすのが京本大我。
芸能事務所、制作会社、レコード会社、出版社と日々目にするエンターテイメントに'京本'の名を冠さないものはないと言っても過言ではない。
家の力と、本人も舞台や歌舞伎を演ずる役者一家で実力もさることながら裏では好き放題なのだとか。
言わずともこの2人もSixTONESのメンバーである。
あまり見ていても不審がられると視線を逸らした瞬間、京本大我がこちらに踵を返した。
まっすぐにこちらに向かってくる。
まずい、見すぎたか…
大我「おい、」
低く呼ばれ身構える。
先程まで談笑していたのが嘘かのように、どこで機嫌を損ねたのか笑顔が消えた顔は冷たかった。
一瞬、遠くの森本慎太郎と目が合ったような気がした。
大我「呼んでんだから無視すんなよ」
A「えっ…」
大きく半歩踏み出した彼の手は私の肩を通り越し、
A「痛っ、」
女「きゃっ…！」
_ｶﾞｼｬｰﾝ
京本の肩が私にぶつかりながら横を通り、一瞬後に数本のシャンパングラスが床に煌めく破片となった。
驚き振り返ると、視界にとらえた時にはそこはあまりに残酷な光景だった。
大我「お前、昨日の夜どこにいた」
女「やめてっ、離して…っ」
大我「どこにいたかって聞いてんだよ。余計なこと喋んな」
綺麗に着飾り、パパラチアサファイアのブレスレットを付けた女の髪を掴み上げる。
床にへたり込んだ女の目が酷く揺らめいていた。
女「昨日は…家に、いた、、」
大我「嘘付けよ。薄汚ねえ爺共に尻尾振りに行ってたろ」
女「っ！！、」
大我「彼奴等が触った物なんか俺に触らせんな」
白い手がバーテンダーの方に伸ばされると黒い棒状の何かが渡された。
…違う、あれは。
大我「腕出せ、」
女「いやっ、ーーー！」
ソムリエナイフを腕にあてがわれた女の手首から鮮血の代わりに嬌声と薄紅色の破片が床を汚した。
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七星のあ - あおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます☺︎ご期待に添えるように頑張ります。 (2022年11月29日 23時) (
レス) id: 0371497e5e (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - モチーフになった曲も大好きなので、こういう作品読みたいと思ってました！！見つけられて良かったです☺️☺️楽しみにしてます。 (2022年11月28日 0時) (レス) id: 0c466d2450 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七星のあ | 作成日時：2020年7月10日 8時
