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side:juri
ジェシー「ただいま〜」
ジェシーがソファに戻ってくると、取り巻きの女達が黄色い声と媚びた仕草で近付いていく。
樹「ジェシーが中抜けなんか珍しいから腹でも壊したのかと思ってた」
ジェシー「違うよ。見た事ない子が1人でキョロキョロしてたから助けに行ってあげてたの」
樹「1人…?」
人の顔を覚えさせたら右に出る奴はいないジェシーが言うなら本当に初めての子なのだろう。
それなのに、なぜ1人で入って来れたのか。
少し不思議に思いながらも両手の女に体をすり寄せられればそんな事どうでも良くなる。
ここは金で出来た天国だ。
この世界の中でできない事を探す方が難しいほど、金さえあれば何でも手に入る。
樹「ジェシーがいなかったから退屈だったよね〜⁇美味しいお酒飲まないと気分上がんな〜い‼」
ジェシー「はあ?しょうがねぇなあ〜」
ジェシーが手を挙げれば黒服達が言わずとも上等な酒を運び始める。
それを浴びるように女と交互に飲んでいると、視界の端に一瞬映った青色。
…まさか。
そう思い振り返ったが、既にその姿は見えなくなっていた。
樹「気のせい、か…」
再び浮き世に戻り、狂った時間を取り戻す。
もう、戻れないのだから。
期待なんかしない方がいい。
そう、言い聞かせて。
樹「もっと高い酒持ってきて〜」
今宵も、汚れた夜が更けていく。
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七星のあ - あおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます☺︎ご期待に添えるように頑張ります。 (2022年11月29日 23時) (レス) id: 0371497e5e (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - モチーフになった曲も大好きなので、こういう作品読みたいと思ってました!!見つけられて良かったです☺️☺️楽しみにしてます。 (2022年11月28日 0時) (レス) id: 0c466d2450 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七星のあ | 作成日時:2020年7月10日 8時