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side:you
「見ない顔だな、何処から来たの」
そう、私に声を掛けてきたのは長身で大きなサングラスの似合う男だった。
SixTONESの1人、ジェシーだ。
A「私の事を聞く前に先に名乗ったら?」
バーテンダーから薄張りのシャンパングラスを受け取りながら、白々しく知らない風に左側を向く。
ジェシー「DAHAHA!そりゃそーだ。俺はジェシー、よろしくね」
差し出された手に軽く握手を交わす。
ジェシー。
ラスベガスのカジノを取り仕切る機関の御曹司。
表向きは公営カジノの推進や明瞭会計の徹底を謳っている'カジノ界の良心'なんて呼ばれているけど、実際はどうなのやら。
明るくジョークが得意ですぐに相手の懐に入り込む事で広い顔と交友関係を手に入れてる。
ジェシー「さあ、俺は名乗ったよ。今度は君の番だ」
A「何処から来たか?だっけ。言っても分からないような田舎からのこのこ出てきたのよ」
ジェシー「へえ、通りで見ない顔だ」
踵を返そうとすると、長い足でそれを制される。
A「ちょっと…」
ジェシー「ま、そんな田舎から折角来てくれたなら楽しんでってよ」
ぐっと顔を近づけられ、鼻腔をジャスミンとホワイトローズの香りが掠める。
その匂いから解放されるころに気付いた。
A「とりあえず第一関門クリア、かな」
ハイネックのドレスの胸元に挟まれた100ドル札。
ここは躍り狂う人でも溢れているけれど、
それと同じくらい、いや、更に多くのお金が動く場所。
胸元から引き抜いた100ドル札は、この先にあるVIPシートへのパスポートになる。
そんな汚れた、狂った世界で私は、
とある人物を探している。
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七星のあ - あおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます☺︎ご期待に添えるように頑張ります。 (2022年11月29日 23時) (レス) id: 0371497e5e (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - モチーフになった曲も大好きなので、こういう作品読みたいと思ってました!!見つけられて良かったです☺️☺️楽しみにしてます。 (2022年11月28日 0時) (レス) id: 0c466d2450 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七星のあ | 作成日時:2020年7月10日 8時