ゆといの短編集

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｢いのちゃん！｣

次の日の楽屋にて。昨日あの写真集を見てめちゃくちゃ興奮してしまったってことを隠してなるべく平常心でいのちゃんに話しかけた。

｢あの写真集さ……｣

めっちゃ良かったよ！、って、ただそれだけ伝えようとしたのに。いのちゃんは俺がそう言っただけでかぁっと顔を赤くした。

｢ふえ、あ、あれ……見たの……｣

メンバーなんだから見るのは当たり前なのに、いのちゃんはやけに恥ずかしそうに下を向いた。

｢うん、昨日買ったんだ〜！｣

そう告げるといのちゃんはますます顔を赤く染めて俯いた。

｢そう……なんだ……やだなぁ｣

なんでそんなこと言うの？不思議に思ったからいのちゃんの顔をのぞき込んで首をかしげて見せた。いのちゃんはそっぽを向いて恥ずかしそうにしていた。

｢あんなのみんなに見せるの恥ずかしくって｣

うんうん、あれは。世界中のみなさんに見せるべき内容ではなかったよね！うんうん。

｢ゆーとだけに見せたかったな、って｣


は……？


いま


なんて……？！


頭を強く殴られたみたいな衝撃が走ってしばらくの間動けなかった。( 時間にしたら五秒もたってないんだろうと思うけど)


｢っあ、？ごめん！今の無し！！！今の無し！！｣



いのちゃんはそのままその場にうずくまって体操座りみたいな格好をしながらそこに顔を埋めていた。

んんん、少し落ち着こう。しゃがんでうずくまっているいのちゃんと目線を同じ高さにして、いのちゃん？と呼びかけた。

｢ううぅ……違う違う違う……｣

な、な、何、何が違うんだ……？落ち着けおれ、落ち着けいのちゃんっ……！！

｢えっと、いのちゃん、その｣

｢何でもないっ｣

問いただそうとして名前を呼んだら、いのちゃんはそう言って部屋を出ていこうとした。



(作者です↓)

ちょっとお話の書き方とか表示を変えました。急でごめんなさい……。あとやっぱこのお話今更感がすごい……
いま書き進めてる途中なんですがなんかやけに長くなりそうです。悪しからず……orz

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