ゆといの短編集

Ｍ ページ12

(すごい時期を逃した感じが否めないですがえむがーるという例の雑誌のお話でございます…………。)


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買っちゃった買っちゃった買っちゃった……！
えむがーる……！！！




・ ・ ・





最近話題になってる雑誌、ネットとか風の噂で知ったんだけどね、どーもいのちゃんがものすっごく、ものすーっごく、えろいらしくて！
そして今日ついに！！いろんな本屋さんを回ってまわって、ようやく手に入れることが出来たんです！

雑誌っていうか写真集っていう……んだな、これは。まぁ、なんでもいいけど。本屋さんから帰ってきてロングコートを脱いでハンガーにかけた。手を洗って、机の前に座ってその写真集を机の上に置いた。一呼吸おいてから、立ち読みできないようにビニールで頑丈にガードしてあるそれを、中身の写真集が傷つかないようにきれいにはがして。


……拝見！


1ページ目から順番に順番に、ていねいにじっくりと見ていった。

……

……

……

こ、これは……


ちょっと。刺激が強すぎるんじゃあないでしょうか。

えっえっまってまって！

なにこれ、……？！
目隠し？拘束？せせせ背中、肌、めっちゃ出てるじゃんっ……！！！
こ、こんなものが今世界中に出回ってるっていうの……？嘘でしょ……？

正直、しょーーーじき。

興奮しましたよ、これは。
でもでも。
これが、日本全国の本屋さんに売ってて。買った人はこれを見てて……。って、考えると、ちょっとそれは。

それは、まずい。

こんなえっちな姿見せていいのは俺だけなはずじゃなかったの！？(※そんなことはない)

ていうか、まって……えろすぎ……！！
目隠しされて、拘束されて……。

この時のいのちゃん、どんな気持ちだったんだろ……。

ああああ、やばい、なにこれ。これは、ほんとやばい。


心臓がどくどくと痛いほどに高鳴って、
顔に手を当ててみるとまるで発熱でもしているかのように熱かった。


｢いの……ちゃん……｣


名前を呼びながら写真のいのちゃんの肌を指でなぞる。なんだか変な気分になってきた。
息が、体が、頬が、だんだん熱くなっていくのが、自分でもわかる。呼吸がだんだん苦しくなってきて……

……って

｢っっあぁぁぁ！！！何考えてんだ俺ええええっ！！！！｣

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