恋、しちゃったんです。【ym×in】

おいちねん。 ページ4

「〜〜って訳よ！分かる！？知念！」


「うん。涼介が伊野ちゃんの唇を無理矢理奪って逃げてきたっていう過去のお話でしょ？」



俺の過去の話を酷くまとめたのは知念。


そのまんま過ぎて心が痛いよね。



「伊野ちゃん今日どっか行く？」


大ちゃんの声。いいなぁ簡単に誘えて。

伊野ちゃんは俺とのキスの事なんてもう忘れてるだろうけど…


てか、さっきから男子共がチラチラ伊野ちゃんの事見てるし。


大ちゃんはまだいいけどさぁ…

ほかの男子何するかわかんねーし……



「涼介も“ほかの男子”の枠に入ってるでしょ。伊野ちゃんの事見てんだから」



ぐ、、またしても知念の正論。



「今年はクラス一緒になったんだし、チャンスいっぱいあるじゃん。告白するんでしょ？」



こ く は く？



「はぁ！？する訳ねーよ！引かれて終わりじゃん！」

男が好きなんて言ったらドン引かれて伊野ちゃんが離れていくだけだし。



「ヘタレ涼介」

「うっせ！」


知念と話しながら伊野ちゃんの方を見てると、大ちゃんと話してる時の伊野ちゃんはすっごい楽しそうにしてる。


ケラケラ笑ってるのが見えて、ちょっと悔しかったり。

俺も伊野ちゃんを笑わせてやりたい。

告白……できんのかな。






「大ちゃぁーん！大好き♡」




……大ちゃん1発殴る。

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