第5話 戦うつもり ページ8
夢主side
吊「はっは!……やるかい?」
露「!吊戯さん!」
『ボクらは別に構わないよ?
そっちの無事な真祖(サーヴァンプ)は一人だけ、しかも人質も大特価で取り放題』
吊「すでに《強欲》はこっちの手の内だし?
何が起きれば負けるのか、聞きたいくらいだな」
真「クロ」
城田真昼が《怠惰》を止めるように、話しかける
それに賛同して《怠惰》は大人しくなった
真「露木先輩、今俺達はC3と戦うつもりはありません
だから俺達の話も聞いてほし……」
パシュッ
真昼が何か言おうとしたけど、盾が武器を解除したためなにも聞こえなかった
車「………こっちもここで戦うつもりはない
目的は一緒だ。できれば協力していきたいからな。な、弓」
盾が話しかけても弓はずっと、つーんとしてる
ツンギレオカンだからな←
盾「ゆーみ」
月「うっせーな!!わーったよボケ!!」
吊「ま、オレもお金にならないケンカはしない主義だしね〜」
『ボクも飴もらえないなら、ケンカしないし』
露「このホテルや一般人への対応はC3に任せてもらって大丈夫です
そして、椿の下位吸血鬼(サブクラス)は我々で捕縛させてもらいます」
園「待て!戦ったのは僕達だぞ?僕らはそのサブクラス達に椿について聞きたいことが……」
露「情報はもちろん共有しますよ」
今まで黙っていた《色欲》の主人(イブ)____有栖院御園__だっけ?が声をあげた
その言葉も修は冷静に一刀両断
どこまで冷静なんだアイツは___
露「今、救護の班が来ますのでケガ人は治療を……」
リ「おい……“コイツ”は」
リヒト・ジキルランド・轟___この人は確か《強欲》の主人だったはずだ___
リヒトが盾の《強欲》を囲った檻に触りながら言った
露「ああ、《強欲》の……もう出しても平気でしょう」
バシュと音をたてて、檻を解除させた
その中からはハリネズミ姿になった《強欲》が主人からもらったモノであろう、ペンダントトップが斬られたペンダントの鎖をくわえていた
リ「…バカネズミ……」
そのあとは色々あった
リヒトのマネージャーが来たし、吊戯とボクはペットボトルの水を肩の傷口にかけた
吊戯は何故か8番目のサブクラスを睨んでいたけど__
『吊戯?どうしたの?』
吊戯はボクを見ると___
ギュッ
吊「何でもないよ、凪は大丈夫?傷痛む?」
抱き締めてきた
『平気だよ、吊戯』
ボクは昔から吊戯にこうしてもらうのが好きだった______
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作者名:凛那乃 | 作成日時:2017年3月24日 21時