トリップしたら鬼滅の刃だったんだけど… 弐

柱として最後の任務　弐 ページ6

雲柱・氷空Side
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時雨(雨柱)と甘味処に来ていたら、俺の鎹烏(星流)から任務が入った。

どうやら、上弦と思われる鬼がいるようで、柱二人(雨柱・雲柱)で行けと言われた。

向かった先、柄那離山(からなりやま)では、男だけが消えており、女に被害はないそうだ。

珍しいと思いつつも、情報収集する。

周辺の街にも被害が出てるらしく、広範囲の任務になりそうだ。

そして、得た情報はこれ。

壱、女はどこにいようと襲われないが男はどこにいようと襲われる。

弐、昼は山の中だけが危ないそうだ。

参、女の証言によれば、犯人は変な入れ墨を入れたやつらしい。

うん、鬼だな。

しかも、十二鬼月だな。

「氷空、わかるか？」

「もち。」

わかるに決まってる。

こんな気配丸出しの奴。

でも、かなりかなりの実力を持ってる。

気配を隠せない(・・・)ではなく、隠さない(・・・)。

この差はかなり大きい。

「お前ら、柱か。かなり鍛え上げられている。至高の領域に近い(・・)」

「なあ、鬼にならないか？俺と永遠に戦い続けよう。」

「「嫌だ」」

「二人共か。鬼にならないなら殺すまで。
　 ──────────破壊殺・羅針」

血鬼術か……？

危険だ。少し引こう。

時雨もそう判断したみたいだ。

「さあ、かかってこい」

「【雨の呼吸】 伍ノ型 雨の舞」

「【雲の呼吸】 参ノ型 入道雲」

二人で同時に斬りかかるが相手は、余裕の表情だ。

「【雲の呼吸】 弐ノ型 雲隠れ」

「【雨の呼吸】 肆ノ型 零れ雫」

やはり、無理。

「なんだ？その程度か？」

俺は、時雨とアイコンタクトを行う。

よしっ

「【雨の呼吸】玖ノ型」「【雲ノ呼吸】玖の型」

　 「「天空！」」

「くっ！」

頸を掠った！動きも一瞬だが止まった！

今のうちに……！

「【雨の呼吸】 壱ノ型 雨氷柱(あめつらら)！」

「【雲の呼吸】 伍ノ型 花曇り！」

「ッ！っと、惜しい。実に惜しい。だが、それだけだ。至高の領域に達していない。俺には勝てない。」

くそっ！

「一度距離を取ろう。」

「わかった！」

約、三十歩ほど距離を取った。

「もう、終わりだ。破壊殺・滅式」

「【雨の呼吸】 奥義 雫の閃華！」

「時雨っ！」

雨柱は雲柱を守った。

とっさの判断であるその行為はまさに英断であった。



雨柱・華歌時雨
　 ─────殉職。
雲柱・青宮氷空
　 ─────引退。

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