トリップしたら鬼滅の刃だったんだけど… 弐

漆拾壱 ページ49

夢をみた。

遠い遠い昔の、私が、人になる前の夢。



元々私は、神様だったらしい。

神様と言っても、下っ端のだけど。

私の容姿は、神様の頃のが受け継がれたらしい。

私は悪さをしたのか何なのか。

下界、つまりこの世に転生した。

はたして転生と言えるかは分からないが。

転生した先があの家族だ。

どうやらあれが私に対するバツだったらしく、もう充分だろうと他の神々は思ったらしい。

なんせ、転生してからは神様だった頃の記憶なんてないのだからと言うことらしい。

だけどその後どうするか迷ったらしい。

天界に帰らせるにも、私は死ななくては帰れない。

だからと言ってそのままにも出来ない。

結果、私の好きな鬼滅の刃にトリップすることになったらしい。

そのときに、その場にいたあの人たちも巻き込んでしまったらしい。

らしいが多いのは仕方ない。



そんな、信じられないような夢。

でもだんだん意識が浮上していくのがわかる。

パチ

目を開けると、そこには皆が居た。

カナエ、しのぶ、カナヲ、アオイちゃん、なほちゃん、きよちゃん、すみちゃん。

蝶屋敷の人達。

派手派手さん、煉獄さん、行冥様、伊黒さん、蜜璃ちゃん、さねみん、冨岡さん、無一郎君、有一郎君、錆兎、真菰。

柱の皆。

それに、善逸と禰豆子。

皆、いてくれた。

「あっ、起きましたぁー！」

「A/ちゃん/さん！！」

『……おはよう…？』

「おはよぉーー！！心配したんだよぉ！！」

『ふふ、ありがとう、皆。』(=^･^=)ﾆｺﾆｺ


その後、皆は任務があるとかで、帰っていった。

善逸もしぶしぶ、布団へ戻ってった。

どうやら、私は一ヶ月も寝ていたらしく、一時は、命の危険があったとか。

うん。……呼吸の酷使はやめよう。

にしても、私は神様だったんだなぁ。

信じられない。全く持って。全然。

まぁでも、この世界にトリップできたのは良かったなぁー

そういえば、炭治郎が起きるまで後一ヶ月かぁ。

私も機能回復訓練とかしなきゃなぁ。

それに、炭治郎が起きたら次は刀鍛冶編だから、力をつけとかなくちゃ。

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