トリップしたら鬼滅の刃だったんだけど… 弐

陸拾 ページ37

ドッ

ギュルギュル

帯が堕姫の体に戻っていく！

そろそろ人が出てくる！

ゴゥ

ビュビュン

炭治郎が攻撃したけど堕姫は軽々とかわす。

「やっぱり“柱”ね。柱が来ていたのねよかった

あの方に喜んで戴けるわ……」

ズズズ

禍々しいなあ。

「おい何をしてるんだお前たち！！」

「！！」

人が出てきた。

「人の店の前で揉め事起こすんじゃねぇぞ！！」

「…うるさいわね」

「だめだ下がってください！建物から出るな！！！」

堕姫が攻撃をしようとしてる。

帯を根本から斬るか。

『【月の呼吸】 壱ノ型 月夜の舞』

この型は、時間制限がある代わりに、なん連撃でもできる。

短時間なら、かなり有利。

「なっ！誰よっ！柱はまだ来ないはずよっ！」

『まだ、気づいてなかったの？』

堕姫の後ろから現れる。

「Aさん！」

バッ

堕姫が振り返ってこちらを向いた。

「あんた、柱…？」

『う〜ん、柱ではないわね』

「じゃあ何者なのよ」

どうやら支の情報は伝わってないみたい。

『ふふっ、秘密。あ、炭治郎。今の、私がいなかったら、何人もの人が殺されてたよ！』

「ええ、そうね。いいことを思いついたわ。醜い人間は生きてる価値無いんだから仲良くみんなで死に腐れろ。」

そう言って堕姫はまた帯を動かそうとする。

『させないよ』

今度は技も無く、受け止めきれたね。

「チッ！」

炭治郎Side
──────
もしも…Aさんがいなかったら……どうなっていた？

想像するだけで怒りが湧いてくる。

ドクン ドクン

心臓の脈打つ音がうるさいくらいに聞こえる。

槇寿郎さん

この傷は生まれつきのものじゃない

これは元々弟が火鉢を倒した時庇って出来た火傷です

更にその上を最終選別で負傷して今の形になりました

俺の父は生まれつき額に薄く痣があったようですが俺は違います

選ばれた使いではないのでしょう

でも、それでも

選ばれた者でなくても

力が足りずとも

人にはどうしても退けない時があります

ミシィ

人の心を持たない者がこの世には居るからです

理不尽に命を奪い反省もせず悔やむこともない

その横暴を

俺は絶対許さない



＊＊＊＊＊
ちょっと短いですが、きりがいいのでここまでで。

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