トリップしたら鬼滅の刃だったんだけど… 弐

伍拾参 ページ26

可哀想に童磨。

まあ、鬼だから回復するんだけどね。

メキメキメキ

…えぐい。

きもっ。やばっ。最悪。きしょい。

と、実際に言ったら。

「えー！酷い、Aちゃん！鬼はこれが普通なんだよ〜！」

と、何か泣かれた。

ってまあ、それはおいといて。

無惨さん、答えてくれそうだから、ちゃんと聞かないと。

マジ殺される。

「……おい」

ヒッ！っと思ったら、向こうだったわ。

「な、なんですか…？」

おお！茉莉花、受け答えできるんだ！

この怖さの中で。

「お前らの血鬼術を見せてみろ」

あ、人間(実験用)が居る。

……可哀想だけど、ごめんね。

今の私には助けられない。

「は、はい。」

おお！茉莉花一番最初じゃん！

勇気あるねえ！

どこかの二人と違って

「血鬼術・氷結刀(ひょうけつとう)」

あら！私の刀が凍ってる！

すごいなあ！

あっ、溶けた。

そこまですごくなかったわ。

「次」

「お、おうよ！」

次は父親か。

「血鬼術・死屍虚(ししこ)」

あ、あの人(実験用)が超苦しんでる。

多分、苦しませて死なせるやつなんだろうなあ

「最後」

「は、はい！」

お前は一番最後か。

まあ、わかってたけど。

なんにも挑戦しない人だもんね。

全部人任せ。何も出来ない。

「血鬼術・春夏秋冬(しゅんかしゅんとう)」

春の厳しさ。

夏の厳しさ。

秋の厳しさ。

冬の厳しさ。

すべてを味わわせる。

暑い。寒い。花粉や、低気圧。

人が苦しいと思うもの全て。


茉莉花は、鬼殺隊にとって厄介な物。

他の二人は、一般人にとって厄介な物。

便利っちゃあ、便利。

さあ、どうする、無惨さん？

「取り敢えず今は生かして置く。だが、一週間で術を成長させろ。大幅にだ。できなければA。殺していいぞ」

やったアアアアアア↑↑

あいつら絶対に無理でしょ！

一週間後が楽しみだぜぃ！

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