拾壱話 ページ50
ーー次の日ーー
私は、山に来ていた
夜になると鈴蘭が湖に反射して光る、綺麗な場所
そこで最後の死を迎える
…そろそろ、日が暮れてきた
私が死ぬまで後6時間
死ぬのは怖くない
なんだか満たされてる気分だから
完全に日が暮れた
後4時間
カｯ、ハｯｯ！
心臓が…苦しい…痛い…ﾊｧﾊｧ
アア！ガ、ァ、
今までより断然苦しい…！
ﾋｭｰﾋｭｰ
ゲホッ
手で口を抑えながら咳をした
手を見ると、ベッタリ血がついていた
こんな、ありきたりの事が起こるのか
そんなことさえ思ってしまった
はぁ、落ち着いてきた
最近はこういう事が多い
やっぱり死に近づいているんだと思う
じっと鈴蘭を眺めている内にかなり時間がたったらしい
私が死ぬまで残りは30分だ
いつの間にか柱の人達が来ていた
会いたくはなかった
未練がましくなるから
だから、無視してた
幸い、何も話しかけてこなかったから
さっきまでは
胡蝶さんが苦しそうに言った
胡蝶「私はあなたに死んで欲しくありません」
伊黒さんが続けて言った
伊黒「俺たちの誰もお前に死んで欲しいやつはいない」
甘露寺さんが涙を堪えながら言った
甘露寺「私、約束したんだから。一緒に甘味処行きましょ」
時透君が何でもないように言った
時透「一緒に帰りたい」
杏兄が元気なく言った
煉獄「俺の家族も皆、待っている」
冨岡さんが悲しそうに言った
冨岡「また一緒に笑いたい」
悲鳴嶼さんが大粒の涙を流しながら言った
悲鳴嶼「私はAを含めた皆で居ることが嬉しい…」
不死川さんがポツリと言った
不死川「お前は死にたいのか？」
宇髄さんが私に向かって言った
宇髄「お前の本当の気持ちは何だ？」
皆が私の事を見ていた
でも私は皆の視線から逃れるように俯いた
私の気持ち…
私は…
『私は、まだ、死にたくない…
また皆と甘味処行きたいし
皆と柱合会議したいし
皆とお喋りしたい
まだまだ皆と居たい』
そこで一旦切って皆の顔をちゃんと見る
皆は泣きそうな不安そうな顔をしていた
私は皆の顔を見ているだけで涙が溢れてきた
『皆と、一緒にｯ、笑いたいｯ!』
最後私はぐちゃぐちゃの顔で泣いてたと思う
でもそれぐらい、押しとどめていた感情が溢れ出てきた
胡蝶「良かった。Aさんの本当の気持ちが知れて」
伊黒「胡蝶、何か助かる術はないのか？」
胡蝶「調べてみない事にはわかりません」
＊＊＊＊＊
キリ悪いですが続編に行きます
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水城舞梨亜(プロフ) - 抹茶タピオカ2号さん» 夢主ちゃん……ホントは可哀想だなぁとか思いながら書いてる(ヽ´ω`)((( 面白い、何よりです！ (2020年3月27日 21時) (
レス) id: 0e4689ecab (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 水城舞梨亜さん» 夢主ちゃんどんどん死が、ちかずいてる((( ；ﾟДﾟ)))ｶﾞｸｶﾞｸとても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月27日 19時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
水城舞梨亜(プロフ) - 抹茶タピオカ2号さん» いやホントごめんなさい！昨日、寝ぼけたのか何なのか非公開にし忘れちゃってて！もうこんな事は無いようにします( ；∀；)今日はもう一話更新しまぁす。 (2020年3月24日 22時) (レス) id: 0e4689ecab (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 水城舞梨亜さん» マジすか( ﾟ□ﾟ) (2020年3月24日 20時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
水城舞梨亜(プロフ) - 抹茶タピオカ2号さん» 面白いと言ってくれてありがとう！！！(*´▽｀*) (2020年3月24日 20時) (レス) id: 0e4689ecab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水城舞梨亜 | 作成日時：2019年12月18日 22時
