夢主死ネタ短編集＿＿壱【鬼滅の刃】

伍話 ページ37

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ガハッ…！！

私のお腹を腕が貫通する感覚がした。

それでも、まだ死ねないわ。

まだこいつは、猗窩座は、倒しきってない…！

倒さなきゃ…！

じゃないと皆の命が…杏寿郎さんの命が危ない…！

『あああああぁぁぁぁぁあ!!!』

猗窩座「オオオオオオオ！！」

日が昇ってしまう…！

でも、まだ駄目…！

ここで力を振り絞るのよ…！

ﾄﾞﾝｯ!

あっ…！

猗窩座が自分の手をちぎって逃げる。

あとちょっとだったのに…！

これじゃ、皆を守れてない…！

杏寿郎さんを…！

煉獄「櫻井……っ……」

杏寿郎さんが何かを言おうとしてやめる。

『そんな悲しい顔、しないで…？』

『杏寿郎さんは…杏ちゃんは、笑ってる顔が一番だわ』

煉獄「A…？」

『え…？』

どうしたのかしら。

煉獄「A！思い…出した……Aだろう？昔、遥か昔に、俺達は出会っていたのか。」

思い…出したの…？

『杏ちゃん…？思い出したの？』

そっか…

嬉しいな。

嗚呼…もう死んでしまうのに。

嬉しいで心が溢れてしまう。

でももう駄目ね。

死の炎が近づいてくる。

この炎は杏ちゃんの使う綺麗な炎と似てるね。

あ、もう駄目かな。

最後に一言。

『杏ちゃん。ありがとう』

来世は、平和だといいなぁ…


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来世、彼女はキメツ学園に


生まれ変われるのだろうか────

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