夢主死ネタ短編集＿＿壱【鬼滅の刃】

弐話。 ページ22

しのぶSide
──────
Aさんが、友麗美さんに刺された。

そう聞いた時、心臓が止まるかと思いました。

友麗美さんがAさんを刺すわけがありません。

なら、何故？

あるとすれば、鴉の伝達ミスです。

そう思い、見ていた書類をほぼ捨てるように置き、友麗美さんの元へ駆けつけた。

ですが、私の考えとは裏腹に、Aさんが刺されていました。

胡蝶しのぶ
「Aさん！？」

駆け寄ってみれば、Aさんは心臓のあたりから血を流していました。

何かの間違いではないのか。

そう思う他、ありませんでした。

私がそんな事をしている間に柱は全員集まっていました。

どういうこと？

柱の人は誰も状況把握ができていませんでした。

そしてAさんは自分が死ぬと言いました。

胡蝶しのぶ
「そんな…！！いったい何が起きてるんですか！？」

まったくもってわからない。

ただわかるのは、Aさんが心臓を刺されたと言う、事実だけ。

意味がわからない。

そんな雰囲気に包まれました。

しかし、次のAさんの発言で、雰囲気は一気に変わったんです。

『鬼、舞、辻の、事、です』

鬼の始祖である、鬼舞辻無惨。

私はAさんの話を聞くことしました。

〈〈〈しのぶSide終了〉〉〉

義勇Side
─────
鎹鴉から、Aが刺されたと聞いた。

最初は鴉の伝達ミスかと思った。

いや、今でも思っている。

友麗美は人を刺すような人ではない。

しかし、Aは本当に刺されていた。

冨岡義勇
「刺されたと聞いたんだが！？」

どういうことだ。

その考えに蝕まれているうちに、柱は全員集まっていた。

そしてAが自分は死ぬと告げた。

？？？

Aにこんな嘘をつく理由はないし、友麗美が刺すとは思えない。

そして、Aが口を開いたかと思うと

『鬼、舞、辻の、事、です』

鬼の、始祖の事で最後に言い残したい事があるという。

ますます意味がわからない。

だがやはり、Aの言葉に耳を傾けた。

〈〈〈義勇Side終了〉〉〉

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