夢主死ネタ短編集＿＿弐【鬼滅の刃】

＿弐話 ページ15

ASide
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炭治郎との話の最中にやってきた上弦の参、猗窩座。


煉獄「何故手負いの者から狙うのか理解できない」


猗窩座「話の邪魔になると思った。俺とお前の」


今、話の邪魔になっていたのはあなたじゃない。


『その話に私は混ぜてもらえますか？』


猗窩座「残念だが無理だな」


煉獄「俺も賛成しない」


ハブられちゃった。


『でも、煉獄さんも話す事ないと思いますよ？』


煉獄「そうだな。初対面だが俺は既に君(猗窩座)の事が嫌いだ」


ですよね。


猗窩座「そうか。俺も弱い人間が大嫌いだ」


嫌い、と言いながら顔は楽しそう。


猗窩座「弱者を見ると虫唾が走る」


煉獄「俺と君とでは物事の価値基準が違うようだ」


私ともですね。


猗窩座「そうか。では素晴らしい提案をしよう」


全く素晴らしくなさそうなんですが。


猗窩座「お前も鬼にならないか？」


やっぱり。


煉獄「ならない」


私もなりませんね


猗窩座「見れば解る。お前の強さ。柱だな？」


私もですけど全く眼中になさそうですね。


猗窩座「その闘気。練り上げられている。至高の領域に近い」


私はどうなんでしょう？


しかし私は何故混ぜてくれないのでしょうか？


煉獄さんは私を危険に晒したくないとか考えてるんでしょうけど。


やはり弱いから？


だとしたら失礼ですね。


煉獄「老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ」


あら？話がいつの間にか進んでますね。


煉獄「老いるからこそ、死ぬからこそ堪らなく愛おしく尊いのだ」


そのとおりです。


煉獄「強さと言うものは肉体に対してのみ使う言葉ではない」


煉獄さんとは意見が合いますね


煉獄「この少年は弱くない。侮辱するな」


先刻、下弦の壱を協力はしたものの、倒しましたからね


那谷蜘蛛山でももう少しで下弦討伐だったとか


煉獄「俺は如何なる理由があろうとも鬼にはならない」


猗窩座「そうか」


この鬼、“そうか”が多いですね


今の会話で三回使ってますよ


術式展開 破壊殺・羅針


猗窩座「鬼にならないなら殺す」


うっわ、最低ですね


壱ノ型、不知火


ドオン!!


さて私はどうすればいいんでしょう？


猗窩座「今まで殺してきた柱たちに炎はいなかったな！」


どうやら上弦は話好きみたいですね


取り敢えず上弦は煉獄さんに任せ、私は炭治郎さんの手当をしときましょう


そう。

その時私はあんな事になるなんて、

夢にも思わなかった──

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