夢主死ネタ短編集＿＿弐【鬼滅の刃】

＿拾弐話 ページ2

皆にお礼を言おうとした途端、心臓に激痛が奔った

『ｳｯ…』ﾊﾞﾀﾝ

地面に倒れ息がし辛い

胡蝶さんが焦った顔をして私を支えてくれた

ｺﾞﾎｯ…ｶﾞﾊｯ！

血を吐いた

皆が心配そうに見てる


駄目

まだ皆にお礼を言えてない…！

苦しさを、痛さを、押し留めた

血が口から滴った


けど、それを無視してお礼を言う

幸い、一度引いた痛みは帰ってこなかった


『胡蝶さん。一緒に一緒に笑ってくれて、支えてくれてありがとう』

胡蝶さんは私と同じ様な過去を持つ

姉を殺され、姉のような笑顔を保つ

同じ事をしていた


『冨岡さん。一緒に鮭大根食べに行ってくれてありがとう。戦っている姿は格好良かったです』

言葉が足りなくて、何を言ってるかわからない時もあったけど

合同任務でも助けてくれた

嬉しかった


『宇髄さん。一緒に遊んでくれてありがとう。お嫁さん達によろしくお願いします』

宇髄さん家に行った時、お嫁さんは沢山可愛がってくれた

宇髄さんは沢山いろんな所に連れてってくれた

狭い私の視野を広くしてくれた


『伊黒さん。一緒に甘味処行ってくれて、奢ってくれてありがとう』

伊黒さんと二人で行った時、おごってくれた

落ち込んだ時、慰めてくれた

一緒に、笑ってくれた


『不死川さん。一緒に戦ってくれて、守ってくれてありがとう』

合同任務の時、助けてくれた

足手まといの私と一緒に戦ってくれた

色々助けられた


『無一郎君。一緒に遊んでくれて戦ってくれてありがとう』

紙飛行機を折って遊んでくれた

合同任務で背中を合わせて戦えた

救われた


『悲鳴嶼さん。一緒に訓練してくれて遊んでくれてありがとう』

訓練の時、助言してくれた

猫をなでたりした

楽しかった


『煉獄さん。一緒に笑ってくれて遊んでくれてありがとう。千寿郎君達によろしく』

家族ぐるみの付き合いで、笑い合えた

一緒に遊びにでかけたりもした

沢山沢山笑顔をもらえた


『ありがとう、皆。言葉で言えないぐらい感謝してる。本当に。…みんな、手を出して』

あの時のように

あの約束をした時のように皆で星を作るように

『皆さん約束してください。鬼を滅すると。例え欠けようとも、約束は、約束です』


すると宇髄さんが喋りだした

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