自分を恐れる少女がみんなに愛される話 (ページ38)

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蝶屋敷にてページ38

律はお見舞いにりんごを持ってきた。

ベタすぎるとは思ったがなんやかんや悩んだ結果無難なところにいきついた。

りんごを剥きながらみんなと話をした、伊之助がかなり落ち込んでいるらしく重症だったので炭治郎と善逸と一緒に頑張って励ました。

伊「ゴメンネ弱クッテ…」

『伊之助…伊之助は弱くないよ？とりあえずりんご食べな。』

シャクシャク

口の前に持って行ったりんごをしおらしくシャクシャクと食べる伊之助。

なんだかいつも勢いのある伊之助が別の人にでもなったようだ。

伊「正直に言ってくれ。今の俺じゃ律の相手にはならないか？」

不貞腐れたようなしょんぼりしたような様子で伊之助が言う。

実際、今の実力で言えば十中八九私の方が強い。

『………。元気になったら試してみる？約束でしょ。』

伊「……！！！」

少し顔を上げて嬉しそうにする伊之助。

ううんん相変わらず美しい←

伊「俺が勝ったらお前は俺の子分だ…！！いいな！！」

『いいよ！私が勝ったら伊之助が私の子分ね！』

2人は謎の約束をした。

それを聞いていた炭次郎と善逸は2人とも何言ってんの？と不思議なものを見る目をしていた。

その後、善逸が鬼の血鬼術で蜘蛛化させられかけた手足が痺れて自分で上手く扱えないからと言って律にりんごを食べさせてもらおうとしたり、村田さんという那田蜘蛛山で炭治郎達が知り合った鬼殺隊の人が来たりと色々賑やかだった。

しのぶ先生がやってくると村田さんはそそくさと帰って行った。

しのぶ「どうですか？身体の方は？」

炭「かなりよくなってきてます。ありがとうございます。」

しのぶ「ではそろそろ機能回復訓練に入りましょうか！！律も見学していく？」

『ぜひそうしたいんですけど富岡さんとの修行があって…今度空いている時間にまた覗きにきます。』

そう言って去っていってしまった律。

炭「あの…冨岡さんと修行って…」

しのぶ「あぁ…律は冨岡さんの継子なんですよ。」

炭「律って継子なんですか！！」

善「強いとは思ってたけどそんなに？！？！継子ってことは次期柱？？そんな遠い人だったなんて…」

驚く2人を尻目に冷静な伊之助が言う。

伊「あいつ強いぞ。俺が敵わなかった敵を一瞬で倒したからな。」

早く元気になって強くならなくては！！

この後より一層3人は治療に奮起したという。