鬼に抗う者 ページ36
お館様が話し始めると鶴の一声を聞いたように柱の面々は静まり返る。
どうやら鬼舞辻は炭治郎に追っ手を放っている。
そして禰豆子にも鬼舞辻にとって予想外の何かが起きているのではないかと推測しているらしい。
お館様は鬼舞辻が見せた尻尾を掴んで離したくはないのだと言う。
だがそれを聞いても退かない者はいた。
不「わかりませんお館様…人間ならば生かしておいてもいいが鬼は駄目です。承知できない。」
すると不死川はおもむろに刀で腕を斬り血を出した。
不「お館様!!!証明しますよ俺が!!!鬼という物の醜さを!!!!おい!!飯の時間だ喰らいつけ!!!!!」
お館様「実弥………」
そう言って禰豆子の入った箱に血を垂らす不死川。
炭「!!!」
『やめて下さい!!!禰豆子ちゃんに対して失礼です!!』
止めに入ろうとした律を伊黒が止める。
『離せ!!!!!』
伊「不死川。日なたでは駄目だ。日陰に行かねば鬼は出てこない。」
不「お館様失礼仕る…」
ドン!!!
すると不死川は室内に入り禰豆子の入った箱を壊した。
炭治郎は肋骨が折れていることもあり上手く呼吸が出来ない様子。悲鳴嶼さんが涙を流しながら押さえつけている。
伊黒に強く押さえつけられ私も息が出来ない。
すると冨岡が伊黒の手を掴んで律を解放された。
『…?!』
かと思いきや私は義勇さんの腕の中で再び拘束された。
義「俺の継子だ。乱暴にすると許さない…」
伊「はっ…継子ならお前がきちんと教育しておくんだな。」
義「………。」
何も言わない義勇さんを見つめる。
すると微笑んで冨岡はきっと大丈夫だと言った。
もう見守るしかない。これは禰豆子の戦いだ。
血を見た禰豆子は流石に辛そうにしている。
フゥ…フゥ…フゥ……
不死川の腕からはぼたぼたと血が流れ落ちる。
人は…守り…助けるもの……
禰豆子の脳裏には殺された家族との思い出が蘇る
絶対に傷つけない……!!
プイ!!!!
禰豆子はそっぽを向いた。
お館様「どうやらこれで禰豆子が人を襲わないことの証明が出来たね。」
不「!!!」
お館様「炭治郎。まだ快く思わない者はいるだろうけど、これから証明していかなくてはいけない。炭治郎と禰豆子がみんなと戦えること、役に立てること。」
こうして柱会議は終わった。
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鮭大根になりたい - 不快に思わせてしまったらすみません。富岡ではなく冨岡だと思うのですが… (2020年5月17日 11時) (レス) id: 9a68fed22a (このIDを非表示/違反報告)
我妻善逸の許嫁 - 柱会議ではなく、柱合会議です怒 (2019年9月12日 16時) (レス) id: af0233cc60 (このIDを非表示/違反報告)
我妻善逸の許嫁 - 鬼滅隊じゃなく鬼殺隊です。怒。 (2019年9月12日 16時) (レス) id: af0233cc60 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ系女子 - 炭次郎じゃなくて炭治郎ですよ! (2019年9月8日 19時) (レス) id: 77961f5a40 (このIDを非表示/違反報告)
枝豆 - 炭治郎の名前が「炭次郎」になってますよ! (2019年9月1日 18時) (レス) id: d20d94dd05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芹なずな | 作成日時:2019年7月8日 23時