自分を恐れる少女がみんなに愛される話 (ページ22)

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なんだか義勇さんの様子がおかしい。心なしかプルプルと震えている気さえする。

さっき池にはまってしまったから寒いのだろうか？

『しのぶさんなんだか義勇さんの様子がおかしいです。少し休憩を挟みます？疲れてるのかも…』

しのぶ「いいえ。必要ありませんよ？私がフォローしておくので律は心配しないでいいですよ。」

『フォロー…？』

まぁしのぶさんに任せておけばきっと大丈夫だろう。なんとなくこの2人はいい雰囲気だし、、付き合ってるんじゃないかと私は思っているのだ。

なんにせよ、しのぶさんに任せておけば大丈夫な気がする。

そのあとしのぶさんが義勇さんと何か話していた。なにやら仕事の話の様だったけど、、、

義勇さんの機嫌は明らかに良くなっていた。もしかして義勇さん、私としのぶさんがずっと話をしていたからしのぶさんが取られたみたいで落ち込んでた？？

しのぶさんと話す義勇さんの姿は心なしか嬉しそうだったのできっとそうなのだろう。

今度からしのぶさんと話をする時は義勇さんにも話を振ってあげよう。

そう心に決めた律であった。

そのあと私はあやとりをしてカナヲちゃんに見せたりしていた。カナヲちゃんはあやとりを見て目を輝かせて嬉しそうにしている。

あまり話したりする子ではないけどきっと自分の思う事や感情に鈍感なだけなんだろうな。

昔カナヲちゃんに初めて会った時にそう思った律は話をしないカナヲちゃんにも出来るだけ声をかけたり挨拶をする様にしている。

カナヲはそれが嬉しかった。だから律と今回任務に行けるのが楽しみにしていた。

カナヲ(律ちゃんとお話しできた…///)

※実際は律が一方的に話しているだけ

しのぶ「カナヲなんだか嬉しそうね？あなたは律の事とても好きだものね。」

カナヲ「……////」

赤くなっているカナヲちゃんがとても可愛くてそれを見ている律まで顔を真っ赤にしている。

あたりは薄暗くなって私達は那田蜘蛛山の近くまで来ていた。ここからは全員で走って行く。

義「……律お前は那田蜘蛛山についたら俺と一緒に行動する。」

『はい！』

そう言ってしのぶさんやカナヲちゃんに一言挨拶して義勇さんと共に山を駆るのだった。

義「律、岩柱のもとでの修行はどうだった？」

『それが…滝の修行と丸太三本を担ぐところまではなんとかできたんですが、岩が全く動きませんでした。』

義「…！！」