自分を恐れる少女がみんなに愛される話 (ページ17)

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『私が鬼になって全てを壊してしまっても？』

炭「絶対にそんな事させない！！そして俺は律を嫌わない！！！」

炭「律が自分を恐れるのは周りの人の事を大切に思ってるからじゃないのか？」

私は大事な人にまた拒絶されるのが怖い。

炭「律からは人を慈しむ匂いがいつも絶えない。でも不意に恐れるような匂いがして…俺はいつもそれが気になってたんだ…誰かから好意を向けられても律はそれを素直に受け止められずにいる。」

私を好きにならないで

嫌われたくないから

私の心に触れないで

誰も壊したくないから

炭「みんなとても悲しいんだよ。律…みんなが律に対してストレートに好意を表すのは気持ちが伝わって欲しいからだよ。なんだか律はすごく人に好かれる何かがあるんだ。それが本当の律なんじゃないのか？だからみんなが見つけてくれた自分を信じて。」

気付いたら炭次郎と禰豆子に抱きしめられていて

それがあったかくて

もう長い間こんな温もりに触れていなかった

私が拒絶してきたもの

私もこんな風に壊さないように

大事に出来ればよかったな

『久しぶりに気持ちが安らいでるよ。ありがとう。』

気付いていなかったけど

私の心はもう随分と疲れているみたいだった

私はもう拒絶する事なんて出来ない

私はそのまま眠ってしまったようで気付いたら布団で眠っていた。

隣には炭次郎や善逸や伊之助も眠っていて禰豆子のいる箱も部屋の隅に置いてあった。

こんなに安らかに眠れるのはいつぶりだろう。

私は強くなろう。