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決行日 ページ7

決行日



私は煌びやかな衣装を身にまとっていた



高級ホテルで行われるパーティに


敵対組織の首領が参加するらしい




従業員に扮した部下からの情報を頼りに



奴を探し出す




パーティホールは



むせ返るような香水の匂いで溢れていた



「御麗人

ノンアルコールのシャンパンはいかがです?」



そう言って近づいた従業員に


笑顔を返した



「頂くわ」


すると従業員は私に近づいた時


言った



「補佐官から左手の

青いスーツの男です」



その従業員は他でもない、


私の部下



部下は告げると


去っていった



私の左手には

青いスーツを纏う


30代前後の男が見えた



首領にしては若い気がする



ベタベタと張り付いてくる女達を


うざそうに彼は立っていた




私は遠くからそれを眺める



女が去っていったあと



私と彼は目が合った




ニッコリ微笑むと



彼は少し頬を紅潮させた



そして


従業員からシャンパンを貰って


こっちに向かってきた



「こんにちは、御麗人」



そう挨拶する相手に私は


内心ため息をついた



この首領は


首領に着いて日が浅いのだろう



夜に「こんにちは」と

挨拶するのはおかしい


私はわざとらしく



「”こんばんは”」

と挨拶を返した



顔を赤くして照れる彼を



隣の席へ進めた



その首領は


他にも沢山の人がいる中


私に重要機密を全てばらした



最初は罠かと思ったが



先程の部下から聞いた情報と

合っている



こいつにもう用はないと


思い私は席を立った



「どちらへ?」


少しよっている彼は


私を見上げた



「そろそろお暇します」


私が従業員に空のグラスを渡し


廊下に出た



後ろから走ってくる音が聞こえたと思うと


腕を掴まれた



「待ってくれ!!


君の、、、名前だけでも教えてくれないか?」



恋する瞳、の彼は


私に懇願するように言った



「願わくば、、、


君を妻に迎えたいんだ!」



その真剣な瞳に少し怖気付いた



だんだんと迫ってくる彼に


私はどうすることも出来ない



廊下と言っても



人がいるのに変わりはない



異能を発動させるわけにも行かなかった




「ねぇ!君はどう思う?」





迫ってくる彼と


唇が重なりそうになった




私は目をつぶった




けれど



いくら経っても何も起こらなかった



そして後ろから腕を引っ張られた



振り向くと



オレンジの髪の



彼がいた

淡い赤髪→←壁



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あまね(プロフ) - かんけつ (11月6日 13時) (レス) @page28 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - keyさん» ありがとうございます! (2021年10月3日 23時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
key - いつも楽しませてもらってます。 (2021年8月10日 10時) (レス) id: 007fbd0124 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Mela | 作成日時:2019年10月13日 21時

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