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太宰という男 ページ5

「ちゅ、中也?」


やけに馴れ馴れしい呼び方に私は驚く


「へぇ

中也、やけに可愛い奥さんを貰ったもんだねぇ」


と彼は私を見つめた



私は混乱する頭を抑えた



「芥川くん、、、


この人は何者なの?」



すると芥川くんは淡々と答えた



「元ポートマフィア幹部

そして


中原幹部の元相棒です」



その言葉に全てが合致した




太宰


その響きに聞き覚えがあった



度々、ボスや中原幹部から


その名を聞いた



「あなた、、、


すごい人でしたのね」


私が言うと


太宰は嬉しそうに頷いた


「まあねー


ところで君は?


君のこと知りたいな〜」


補佐官ということもバレてしまったし


言ってもあまり変わらないか



私は背筋を正した


「私は


中原幹部の補佐官


中原紫乃です」



睨むように太宰を見つめて


太宰が何か発しようとした時


私の体は宙に浮いた



突然のことに驚き


芥川くんの方を見た



けれど



芥川くんは何もしていない



まさか、、、



そう思い、振り向くと



「太宰、なんでお前がいるんだよ」



やっぱり



あの人がいた





「それはこっちのセリフだね、中也



いつそんな美人奥さんをもらったの?」



その言葉に


怒ったように


中原幹部は言った



「教えるかよ!!!」


私を抱いたまま中原幹部は


太宰に言い返した



そして



「俺は行く、もう二度と見たくねぇよ」


そう言い残して


私を抱えたまま


飛び去った



遠ざかっていく太宰は



不敵な笑みを浮かべていた





下から見上げる中原幹部は


とても色っぽく見えた



任務中にこんなことを思うのは場違いすぎる




そう思いながらも



中原幹部にキュンとする自分がいた

壁→←思わぬ出会い



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あまね(プロフ) - かんけつ (11月6日 13時) (レス) @page28 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - keyさん» ありがとうございます! (2021年10月3日 23時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
key - いつも楽しませてもらってます。 (2021年8月10日 10時) (レス) id: 007fbd0124 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Mela | 作成日時:2019年10月13日 21時

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