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貴方の意見を ページ24

「子供欲しいですか、、、?」




私は自分の頬が赤くなるのを感じた









「、、、別に」




そう一言吐くと




彼は視線を逸らしてしまった






まるで
氷のナイフを心臓に突き刺されたように





胸にジンと痛みが走る






呼吸が上手く出来ないような







そんな感覚だ







そんな私たちを見て




ボスは少し考えてふぅと




息を吐いた









刻一刻と時間はすぎ







お昼を知らせる鐘が




遠くから聞こえる







私達は相変わらず書類だ







ボスが帰ってからは






構成員の1人が報告書を持ってきたぐらい






、、、



私たち、こんなに喋ってなかったっけ









そんなに女として魅力がないのかな







やっぱり






私は中原幹部に嫌われているのかな、、、






だって







料理も中原幹部の方が上手で







すごい美人でもない





なんでも奥手で







私なんかより







中原幹部に似合う人はたくさんいるんだ、、







私は泣きそうになるのを抑えるため








下を向いた








書類を握る手に力が入り






紙が



ぐしゃ





と音を立てる






その音に反応した中原幹部は






「紫乃?」






私に声をかける





だめだ






今顔を上げたら






泣いてしまう







ガタと椅子をたつ音が聞こえる






靴音が近づく









だめ






来ないで、、、









ガチャ





「中也、紫乃

おるかえ?」









そこに



姐さんが入ってきた





「姐さん」






中原幹部の声に私も顔を上げる






すると






姐さんは口元に手を当て





少し頬を赤くした







「、、、?」







姐さんの左手には菓子がふたつ握られている







「中也、、、



お主何か紫乃にしようとしていのかえ?」







私は彼の瞳を見ないように




顔を向けた







中原幹部は机に手を付き






私の方へ体を寄せていた






おそらく顔を見ようとしたのだろう







「お邪魔したのぉ」





そう言って菓子を置いて




姐さんは扉に手をかけた






「あ、姐さん!」








私は何故か姐さんを呼んでいた






姐さんの瞳が此方に向いて






必死に口実を考えた






「あ、えっと



お昼、ご一緒しません?」






姐さんはキョトンとした





「中也と食べるのじゃろう?」




私はあ、と声を漏らした

誤魔化せない心→←首を長くして



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あまね(プロフ) - かんけつ (11月6日 13時) (レス) @page28 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - keyさん» ありがとうございます! (2021年10月3日 23時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
key - いつも楽しませてもらってます。 (2021年8月10日 10時) (レス) id: 007fbd0124 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Mela | 作成日時:2019年10月13日 21時

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