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結婚という概念 ページ3

「そうか、、、」


姐さんは


何事も無かったのように


お茶を差し出した




「相手は、、、中原幹部です」



その時



初めて姐さんは手を止めた



「そうか」



そして私に茶を差し出した



透き通った茶色の紅茶が揺れる



「でもわっちは嬉しいえ」


1口紅茶を飲んで


姐さんは言った


______________


「の、、、」


誰かが私を呼ぶ声で



目が覚めた



「紫乃」



私はゆっくりと目を開けた



オレンジの髪が見えた



「わりぃ、疲れてるよな


帰ろう」



心配そうに見つめる彼を


私はぼうっと見つめ返した



「は、、、い」



だるいからだを起こし



時計を見た



時計の針は午前5時を指していて



日が昇り始めていた



重い体を起こし、私は


15センチほど背の高い彼の後を追った




途中足がふらつき


彼の袖を掴んだ



「大丈夫か?」


「はい、、、ごめんなさい」



それでもふらつきながら歩く私を


見かねた彼は


私を抱き上げた


「寝てていいぞ


着いたら起こしてやる」



上から降ってくる


優しい声音の彼に



私は返事をした





私が目を覚ました時には



見慣れた天井が見えた



(あのまま寝てしまったんだ)



私はだるいからだを起こした



上着は中原幹部が脱がせてくれたようだ



スカートとシャツにタイツで眠ってたからか


体が痛い



部屋着に着替えようとすると



隣から規則正しい寝息が聞こえた



、、、半裸で寝るのはやめて欲しい



私はそう思いながら


彼に布団を被せた



寝巻きのワンピースに着替え


もう一度床についた




1度目覚めると


寝れないもので


私は隣の


中原幹部を眺めていた




「、、、中原幹部」



声が漏れてしまった



誰も反応する人はいまいと思ったが



「家で幹部はやめろよ」



と彼が目を覚ました




「お、起きてたんですか、、、」


彼は私の腰に手をやり、



私を引き寄せた




「あぁ、さっきな




で、中原幹部は、やめろよ?」




私は


視線を逸らして



小さく



「、、、ちゅ、中也さん」



呟いた



彼は満足そうに



私を抱きしめた




その体温は




私を夢の世界へ誘った

思わぬ出会い→←中原中也という存在



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あまね(プロフ) - かんけつ (11月6日 13時) (レス) @page28 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - keyさん» ありがとうございます! (2021年10月3日 23時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
key - いつも楽しませてもらってます。 (2021年8月10日 10時) (レス) id: 007fbd0124 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Mela | 作成日時:2019年10月13日 21時

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