血相変えて ページ13
「紫乃！！」
バンという大きな音と共に中原幹部が
入ってくる
「中原幹部」
私が起きようとするとそれを手で制す
「大丈夫か？」
「はい、なんとか 」
そこにボスがやって来て
私の容態を説明してくれた
「しばらくは左手で生活しなければ
いけないからあとは頼んだよ」
そう言われて
中原幹部はほっとしたように
一度息を吐いた
「帰るぞ紫乃」
そう言って中原幹部は私の方へ来た
そして自分の首に手を回すよう言って
私を軽く持ち上げた
「それでは、ボス」
ボスはニッコリと笑って
私たちに手を振った
今みると
私のスーツは
タイツは穴が空いて
スカートは元々
スリットの入っている物だったが
足の付け根まで裂けてしまっている
シャツはボタンが飛び
第三ボタンまで開いている
なんてひどい姿
私はふぅっと息を吐いた
中原幹部は私に目を向けた
「痛いか？」
「あ、いえ
スーツがまたダメになってしまったな
と思いまして」
中原幹部は呆れたように息を吐いた
「お前なぁ
今の自分を心配しろよ
スーツぐらい俺が買ってやる」
そう言って私を静かに助手席へ乗せて
車を走らせた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あまね(プロフ) - かんけつ (11月6日 13時) (
レス) @page28 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - keyさん» ありがとうございます！ (2021年10月3日 23時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
key - いつも楽しませてもらってます。 (2021年8月10日 10時) (レス) id: 007fbd0124 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Mela | 作成日時：2019年10月13日 21時
