中原補佐官は政略結婚ですけど何か【文スト】

目を開けると ページ12

「ん、、、」






肩が痛い







いや、身体中が軋むみたい







ゆっくりと私は目を開ける








「、、、ここは」







「おや、目が覚めたかい

紫乃くん」





ひょっこりと顔を出したのはボスだった







「ボス、、、？」






ボスはふふと笑った








「組織潰しの際に

中也くんが血相を変えて来てね





「紫乃を助けてください」って





まぁ幸いなことに




紫乃くんは骨折と擦り傷だったがね


でも傷はかなり深いから癒えるのには


時間がかかりそうだ」





骨折、、、？






「うわ、、、右手ですか」




「あぁ、だから当分は難儀するね」






右手が骨折なんてついてない





「それと気絶してたことだけど



恐らく近距離での突然の爆発音に


驚いたからだろう」







、、、な、なんて間抜けな、、、







中原幹部には迷惑を掛けてしまった、、、







「そういえば

中原幹部はどこに？」





「君が怪我したのが昨日の話



怒りが冷めないうちに

もう一度潰しに行ったよ」






想像するだけで地獄絵図だ





「まぁ紫乃くんはもう少し寝てなさい」






ボスの冷たい手が私のおでこに乗る







段々と気持ちよくなり






私は眠ってしまった

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