肆拾弐話 形 ページ8
棘 side
暗い中で自分は1人立ち尽くしていた
そこで誰かに呼ばれたんだ
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浅葱 side
呻くような声が聞こえて私は棘くんを見た
「棘くん」
私が話しかけると棘くんはゆっくりと目を開けた
「よかった、、、」
自然と涙が溢れて私は棘くんの胸に抱きついた
「、、、しゃけ」
暫くして私が退けると棘くんは上半身を起こした
「、、、棘くん、あのね」
ぎゅ、と私は拳を握りしめる
「私と、、、
婚約解消してほしいの」
「、、、つ、な?」
棘くんの驚いた表情に私は少し安堵した
私と別れることを悲しんでくれるんだろうな
「ごめんね、私のタイムリミットは今日までなの
これは誰にも伝えてない
私は自分の意思であの人の元へ行く」
「、、、こんぶ、、、?」
「、、、じゃなきゃ、みんな危ない目に会うから」
棘くんは眉根を寄せて今にも泣きそうな顔をした
「、、、おかか」
「私はもう棘くんを縛らない
そのために解消して、お願い
、、、あなたを自由に、、、させたい」
「おかか、おかか」
顔を横に振る棘くんを見て私は胸が苦しくなる
「、、、棘くん」
泣き出してしまった棘くんに私は抱きつく
「最後の私のわがままを聞いてほしいの」
棘くんは今も顔を横にふりつづける
「、、、貴方に呪われるなら本望だから
お願い
私を呪って?」
棘くんはピタリと止まる
「愛の呪言は相手を縛ることなんだよね?
その代わり貴方との繋がりが得られる
例え体があの人のものになろうとも
私の命は、心は棘くんにあげる
これはあの人に出来る私の最後の抵抗
私を
貴方にあげる」
棘くんは泣きながら頷いた
《浅葱、大好きだよ》
私は今できる最高の微笑みを彼に向けた
「私も、、、大好き」
棘くんと唇が重なった瞬間
私の体は暗闇に消える
ゆっくりと目を開ければ夏油さん
「やってくれたね
大いなる巫女」
私は夏油さんを見据えた
「高専に手を出させないためです
私の全てを貴方に渡すつもりはありません」
棘くんとの誓約がある限り
夏油さんは私を完全に支配することは
出来ない
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わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中 - ウェッ待ってました呪われるの…まじ乙骨くんみたいなかんじの作品探してたけどやっぱりみつかんなくて、、、神杉です、、 (11月7日 9時) (レス) @page9 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
里菜 - 合格おめでとうございます! (2022年1月25日 13時) (レス) @page41 id: 49b3a0b82b (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - シーエル目つぶしさん» ありがとうございます(T_T)やっと一安心出来ます!!映画見に行きたいですよね!!めっちゃ気になるっ!!更新頑張ります!! (2022年1月3日 18時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - 合格おめでとうございます!!!!!勉強もお疲れ様です!!(っ´∀`)っ🍵呪術廻戦0まだ見に行けてなくって!!!!早く行きたいですよね!!!!今年もよろしくお願いします!!更新無理せず頑張ってください💪('ω'💪) (2022年1月3日 0時) (レス) @page41 id: b91e4bc22a (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - いちごミルクさん» 嬉しいお言葉!!棘くんの言葉遣いを研究してこんな感じになりました!前世棘くんだったら嬉しいです笑そう言っていただけるとめっちゃ嬉しいです! (2021年8月19日 23時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mela | 作成日時:2021年6月27日 0時