伍拾話 試験 ページ6
空気が重い、、、気がする
私達は今門の前で補助監督を待っている
隣の棘くんは
恐ろしく不機嫌
「、、、おかか」
「し、仕方ないよ」
萌黄は身体測定が長引いているらしくまだ来ない
棘くんから顔を逸らして私は空を仰いだ
雲ひとつない晴天
これは私の行く末を表しているのか、、、
それとも嵐の前の静けさなのか
ふと棘くんが私の服をつまんだ
「棘くん?」
「、、、高菜」
差し出された手を私は握った
棘くんは少し照れたようで
そっぽを向いた
けれど彼の耳は赤い
「お待たせ!狗巻くん」
「、、、しゃけ」
萌黄が来た途端私達はぱっと手を離した
萌黄は棘くんに話しかける
そこに1台の車が
今日の補助監督は伊地知さんのようだ
「こんにちは、伊地知さん
今日はよろしくお願いします」
「しゃけ」
棘くんと私を見て萌黄も一礼する
「遅くなりました、すみません
、、、あなたが御堂萌黄さん?」
「はい、よろしくお願いします」
伊地知さんははい、と頷いた
「今回の任務ですが、、、」
車が走り出すと伊地知さんは直ぐに話を展開した
けれど口篭る
「、、、実は1人術師が向かっています
けれど昨日その術師と連絡が取れなくなりまして」
「え、、、」
じゃあ1人行方不明?
そんな現場に私達は向かうの、、、?
私は急に血の気が引く感触を感じた
萌黄は依然窓の外をぼんやりと見つめている
伊地知さんの話が上手く頭に入らない
そう悶々と考えるうちに私達は目的地に着いた
「これ以上は車ではいけませんので
徒歩でお願いします
恐らく徒歩8分程です
お気をつけて」
私達は伊地知さんに頭を下げて歩き出した
しばらく歩くと大きな建物が目に入る
「、、、白浜、病院?」
かなり寂れた様子の廃病院だ
確かに嫌な感じがする
萌黄は突然棘くんの腕に抱きついた
「狗巻くん、行こうよ!」
異様に明るい萌黄は昔からこうだった
何故かいつも笑顔を称えていて
それが不気味だった
私は歩いていく2人の数歩後を歩いた
扉は開かれており私達を歓迎しているようだった
2人に少し遅れていたため私は走った
バギッ
「っきゃ!!!」
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わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中 - ウェッ待ってました呪われるの…まじ乙骨くんみたいなかんじの作品探してたけどやっぱりみつかんなくて、、、神杉です、、 (11月7日 9時) (レス) @page9 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
里菜 - 合格おめでとうございます! (2022年1月25日 13時) (レス) @page41 id: 49b3a0b82b (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - シーエル目つぶしさん» ありがとうございます(T_T)やっと一安心出来ます!!映画見に行きたいですよね!!めっちゃ気になるっ!!更新頑張ります!! (2022年1月3日 18時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - 合格おめでとうございます!!!!!勉強もお疲れ様です!!(っ´∀`)っ🍵呪術廻戦0まだ見に行けてなくって!!!!早く行きたいですよね!!!!今年もよろしくお願いします!!更新無理せず頑張ってください💪('ω'💪) (2022年1月3日 0時) (レス) @page41 id: b91e4bc22a (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - いちごミルクさん» 嬉しいお言葉!!棘くんの言葉遣いを研究してこんな感じになりました!前世棘くんだったら嬉しいです笑そう言っていただけるとめっちゃ嬉しいです! (2021年8月19日 23時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mela | 作成日時:2021年6月27日 0時