狗巻棘くんは私と結婚する運命 弐【呪術廻戦】

漆拾弐話 奇襲 ページ40

「、、、萌黄」





萌黄は私には目もくれずじっと当主を見つめた









「、、、姉神家当主




あなたには聞きたいことがある」







萌黄が1歩前に踏み出す









「、、、私のことを教えなさい」









当主は鋭く萌黄を見つめた









「、、、分かりました」




「私から言いましょう」







当主の声を遮って聞こえた声









あぁ、この声は、、、









「、、、お母さん、、、」







そこにはお母さんが立っていた







お母さんは私の方を向いて微笑んだ







そして萌黄に向き直る








「あなたの秘密、、、





教えてあげる」






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

これは十数年前の話






御堂家は嫁が見つからず困り果てていた






このままでは家系が途絶えてしまう







そこで同じく相手を探していた姉神家へ





半ば脅迫して






姉神紫月を娶る








紫月に子ができた







それは男子で不安定な時期に流れてしまう






待望の跡取りが流れたことに皆悲しむが







その後すぐに女子を授かる








そこで生まれたのが呪術の混合






浅葱








、、、だが







御堂家にはもう1人女子がいた







紫月が嫁ぐ前のこと





御堂家跡取り・青志には恋人がいた







けれど恋人は一般人で





御堂家から結婚を反対された







けれども2人は交際を続けた








そして恋人のお腹に命が宿る








紫月との婚約が決まった頃








青志にとっての初子・萌黄が生まれた






けれど萌黄も恋人も正規の嫁の子ではないため




庶子とされ家督を継ぐことは許されなかった







また運悪く恋人は産後の肥立ちが悪く





亡くなってしまう









なぜ萌黄が色獣呪法しか使えないのか









それは元から姉神の血を引いていないからであった







そして浅葱とは異母姉妹に当たる

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