狗巻棘くんは私と結婚する運命 弐【呪術廻戦】

陸拾伍話 決意 ページ33

「よ、よかった、、、」



私たちは布団の中で距離を取った






そしてそのまま布団の中で話をすることにした



「それで、話って？」






私が聞くと棘くんは迷ったように目を泳がす






その様子が月明かりで薄らと分かる







棘くんは決意を決めたように面を上げる









その紫の双眸が私を捉える









「高菜、ツナマヨ？」






「隠し事、、、？」








隠し事、してない？







そう尋ねられた








私は思い当たる節がない








けれど棘くんは何かを感じ取っていたようで







私が







「ないよ」





と答えると






「おかか」






と否定された









そして私は少し考えた









あ、、、あのことかな？








「悩み、というか隠し事というか






そうね、、、」






今度は私が少し迷っている









「その、ね、、、





今回の交流会で呪霊の襲撃があったでしょ？」








棘くんはコクリと頷く







「あそこで私は初めて



呪唄の能力を使った







でも5分と持たなかった







そして自分の命も棘くんの命も危険に晒した」







「おかか！」




棘くんがそんなことないよ、と言ってくれるのが





逆に胸に刺さる







「だからね、私





もっと強くなりたい








もっと皆を護れる力が欲しい








そのために、、、







姉神家で修行しようと思っているの」








その言葉に棘くんは口を開けた








けれどまた閉じる








そして儚く






寂しげに微笑んだ









「、、、明太子」






がんばれ、そう言う棘くんは寂しそうだった








＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
翌日






「五条先生、お話があります」







私の言葉に五条先生は嬉しそうに近寄ってくる






「どしたの？！



なんでも言ってご覧！」








私はぎゅ、と拳に力を込める








「、、、私はもっと強くなりたい





皆を護れる強さが欲しいです






そのために呪唄を操れるようになりたい






私を姉神家で修行させてくださいませんか」







私の言葉に五条先生は驚いたように口をぽかんと開けた









「なるほど、ね





多分姉神家は大歓迎さ







廃れゆく呪唄を極めたいという若者には








そして、浅葱





君には黙ってたんだけどね







君の母は









姉神家で「呪唄操術師」




と言われるほど強いらしいよ？」




心臓が高鳴った

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