陸拾壱話 目覚め ページ29
「浅葱」
ここはどこだろ、、、
私を呼ぶのは、、、誰?
「お、かあさん?」
お母さんは私と同じ新緑色の髪をなびかせている
私と違う海のような瞳をこちらに向けている
「強くなりたいなら、、、」
「な、に?」
語尾が途切れて聞こえない
なんて言ってるの?
お母さんは微笑んで私に背を向けた
「まって、行かないで、、、」
___________________
「お母さん!!」
目を開くと白い天井
ああ、ここは医務室だ
私は振り上げた手を自分の目元に下ろす
「お、起きたか」
「硝子さん、、、」
「みんな待ってるぞ」
硝子さんはそう一言いって
私から離れる
隣には誰かが寝ていたであろう
シーツがぐしゃぐしゃになったベットがあった
私はそっと立ち上がる
「っ」
全身が軋むように痛い
喉には何も影響はないのが幸いだ
硝子さんは奥からひょっこり顔を出す
「あー、悪いけど浅葱は
私の術式使えてないんだ
だから当分痛むと思う、ごめんな」
「いえ、、、ありがとうございます」
私は頭を下げて医務室を後にした
声がする方へ進む
「ということなんだが、、、」
視界に五条先生と夜蛾学長が映る
どうしようか、
このままでないことも出来るけど
「出ておいでよ」
肩がびくりと震えた
私がそっと見ると
五条先生はこちらをむいて微笑んでいた
「し、失礼します、、、」
「「浅葱!!」」
「「「御堂先輩!!!」」」
「ツナー!!!」
ぶわっと東京校のみんなが私に駆け寄る
「みんな、心配かけてごめんね」
私の言葉に真希はぎゅっと抱きしめる
「何言ってんだ、よかったよ」
「うん、、、真希も無事でよかった、、、」
真希と離れて私は椅子に移動する
棘くんが手を差し出してくれて
椅子までエスコートしてくれた
「ありがとう、棘くん」
「しゃけ」
その棘くんの微笑みにほっとした
よかった、彼も無事で
私は棘くんの手を離さずに
ぎゅっと握り返した
棘くんは少し驚いたけど笑って手を握り返した
私達は少し微笑んだ
289人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中 - ウェッ待ってました呪われるの…まじ乙骨くんみたいなかんじの作品探してたけどやっぱりみつかんなくて、、、神杉です、、 (11月7日 9時) (レス) @page9 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
里菜 - 合格おめでとうございます! (2022年1月25日 13時) (レス) @page41 id: 49b3a0b82b (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - シーエル目つぶしさん» ありがとうございます(T_T)やっと一安心出来ます!!映画見に行きたいですよね!!めっちゃ気になるっ!!更新頑張ります!! (2022年1月3日 18時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - 合格おめでとうございます!!!!!勉強もお疲れ様です!!(っ´∀`)っ🍵呪術廻戦0まだ見に行けてなくって!!!!早く行きたいですよね!!!!今年もよろしくお願いします!!更新無理せず頑張ってください💪('ω'💪) (2022年1月3日 0時) (レス) @page41 id: b91e4bc22a (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - いちごミルクさん» 嬉しいお言葉!!棘くんの言葉遣いを研究してこんな感じになりました!前世棘くんだったら嬉しいです笑そう言っていただけるとめっちゃ嬉しいです! (2021年8月19日 23時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Mela | 作成日時:2021年6月27日 0時