狗巻棘くんは私と結婚する運命 弐【呪術廻戦】

陸拾話 まだ ページ28

(！？)







呪霊が私の首を掴む力を緩めた








「っ、、、げほっ！！」









どうにか酸素を確保した









誰が、、、









横には、、、









「棘、くん、、、？」








棘くんは立つのもやっとの様子で







私を見つめている









「ヅナ」







声は枯れている








「鵺！！！」








呪霊が何かに叩かれる








そして反射で私を離した









「っ！！」








ドン、と私は投げ出された









「浅葱！」







「真希、、、」








真希が私の体を支える








「浅葱、白虎を召喚して逃げろ」







「でも、、、真希、、、」








真希は私に体を寄せる








「棘ももう限界だ





頼む、棘も連れて逃げてくれ」








私は不本意だった








真希は私の手を白虎の印にする









「棘」






「だめ、真希、、、っ」









《白虎》






「っ！！」







私の体を棘くんの呪力が駆ける









強制的に呼び出された白虎に私は乗せられる








棘くんが後ろから私を抱きしめた









「真希、、、絶対帰ってきて、、、」







「大丈夫、悟の奴も来るらしい





お前の蒼鳥のおかげだ」






私はコクン、と頷いた








《行け》






棘くんの声に弾かれたように






白虎が走り出す








私達は仕方なく







戦線を離脱した









「っ、、、」







「だがな？」






後ろから枯れた声の棘くんが呼びかける









「大丈夫、、、」









どうにか







先生達の所まで意識を途切らせないように、、、









帳を抜けると






五条先生、庵先生がいた








「棘！！浅葱！！」







ブワッと私の意識が朦朧として







白虎は消える







「先生、、、真希達を、、、」









私はそう言った所で意識が途切れた

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