伍拾陸話 異質な気配 ページ24
「さぁ、次、、、っ!?」
ぞわりと誰かに背中を撫でられたような悪寒
反射で振り返ると
棘くんも厳しい表情で
チャックに手を添えている
「棘くん、、、」
私の腰に手を当てて
棘くんの方に引き寄せられる
嫌な気配が近づいて
のろり、、、と木から顔を出す
「っ!!?」
何、あの呪霊
明らかにおかしい
けれどその呪霊は白目を向いて倒れる
「っ、、、」
もう息をすることさえ許されない
そんな気配を纏う呪霊が
先程の呪霊の後ろから姿を現した
(あら、2人ですか)
キィン、と脳内に響く声
大地のように寛大で
海のような優しさを秘めた声
なに、この呪霊
その異質さに私の体は震える
「しゃけ、いくら明太子」
棘くんは私をぎゅ、と引き寄せる
棘くんの手も震えている
_________________
どうすればいいんだろう
なんでこんなことに
私の脳内を駆け巡る疑問
その疑問への答えはまだ見つからない
私はただ
棘くんに腕を引かれて
走っていた
視界が開けて私達は建物の上を走る
下には加茂さんと伏黒くんがいた
《逃げろ》
棘くんの呪言発動と共に
私の体の棘くんの呪力が疼く
とりあえず私達は加茂さんと伏黒くんに合流した
「伏黒くん!!」
「狗巻先輩、御堂先輩!」
「なんだあの呪霊は!」
「分かりません」
「昆布」
私達は距離をとって呪霊と対峙する
「とりあえず、先生に連絡を、、、」
「伏黒くん!危ない!」
伏黒くんの携帯は吹っ飛ばされ
画面が飛び散る
《動くな!!》
棘くんの呪言は少し効き目が悪い
、、、つまりこの呪霊は、、、
「格上、、、!」
伏黒くんの言葉を聞いて
私は瞬時に印を結ぶ
「蒼鳥!!」
ふわっと蒼い鳥が舞い降りる
「お願い、このことを五条先生に伝えて」
蒼鳥は一声鳴いて飛び立つ
幸い相手の呪霊は蒼鳥を追わなかった
電子機器で連絡を取ろうとすると
掛けるまでの時間
相手が出るまでの時間で機器を破壊される
ある程度の呪力を持ち
私が持つ式神の中で最速の蒼鳥
蒼鳥ならどうにか届けてくれるはず
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わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中 - ウェッ待ってました呪われるの…まじ乙骨くんみたいなかんじの作品探してたけどやっぱりみつかんなくて、、、神杉です、、 (11月7日 9時) (レス) @page9 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
里菜 - 合格おめでとうございます! (2022年1月25日 13時) (レス) @page41 id: 49b3a0b82b (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - シーエル目つぶしさん» ありがとうございます(T_T)やっと一安心出来ます!!映画見に行きたいですよね!!めっちゃ気になるっ!!更新頑張ります!! (2022年1月3日 18時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - 合格おめでとうございます!!!!!勉強もお疲れ様です!!(っ´∀`)っ🍵呪術廻戦0まだ見に行けてなくって!!!!早く行きたいですよね!!!!今年もよろしくお願いします!!更新無理せず頑張ってください💪('ω'💪) (2022年1月3日 0時) (レス) @page41 id: b91e4bc22a (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - いちごミルクさん» 嬉しいお言葉!!棘くんの言葉遣いを研究してこんな感じになりました!前世棘くんだったら嬉しいです笑そう言っていただけるとめっちゃ嬉しいです! (2021年8月19日 23時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mela | 作成日時:2021年6月27日 0時