肆拾捌話 初めまして ページ16
怖い、怖い
どうしよう
「じゃあ私は席を外すからね
しっかり務めを果たしてください」
ニコッと微笑んで夏油さんは部屋をあとにする
私はふと、私と同じ体質の女性の話を思い出す
あの人は呪霊を懐妊した時どんな気持ちだったんだろう
「大丈夫?怯えてる?」
真人は私に手を伸ばした
するりと髪を梳く手に大きく肩が震えた
知り合いの呪霊だったことに半分安心
けれど恐怖心の方が勝っている
「大丈夫だよ」
呪霊なのにあまりに優しすぎる声に逆に恐怖心が強くなる
怖いよ、助けて
「と、げくん、、、」
私が怯えながら呟いた言葉に真人は首をかしげた
「誰?」
トン、と押し倒されて
あぁ、もうダメだって思った
心の中で必死に棘くんに謝った
その時
ドガァン!!!
大きな音に私も真人も驚く
「誰だ」
真人の声に私も同じ方を見る
砂埃のなかゆらりと影が動く
あの人は味方、、、なのだろうか
「あ」
その人と目が合った
「あの服、、、」
私は砂埃でよく見えないが目を凝らした
気迫が凄い
でも見た目は同い年くらいだろうか
制服、、、?
「、、、見つけた」
「え、、、?」
その人はぼそりと呟いた
真人が気迫に押され退く
「ごめん、君には退場してもらうね」
そう呟いたこと思えば
真人は一瞬にして消えていた
気配的にまだ生きているのは確かだが
この人、、、何者?
真人が消えた途端気迫がなくなる
そして私の方を向いてほっとしたように笑顔になる
「良かった、無事だった」
「あの、、、あなたは、、、
その制服、、、」
「初めまして
浅葱さん
呪術高専2年の乙骨憂太です」
乙骨、、、?
「えっ
あの乙骨くん!?
海外にいると聞いたんですが、、、」
乙骨くんは頷いた
「五条先生から貴方を助けるのを手伝って欲しいと言われて帰ってきました」
乙骨くんは私の格好を見る
何となく意図を察する
「その、まだ大丈夫です
何もされていません」
私の言葉に乙骨くんは顔を赤くした
「あ、うん!
ごめんね、じろじろ見てしまって」
私はその様子を見て笑った
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わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中 - ウェッ待ってました呪われるの…まじ乙骨くんみたいなかんじの作品探してたけどやっぱりみつかんなくて、、、神杉です、、 (11月7日 9時) (レス) @page9 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
里菜 - 合格おめでとうございます! (2022年1月25日 13時) (レス) @page41 id: 49b3a0b82b (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - シーエル目つぶしさん» ありがとうございます(T_T)やっと一安心出来ます!!映画見に行きたいですよね!!めっちゃ気になるっ!!更新頑張ります!! (2022年1月3日 18時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - 合格おめでとうございます!!!!!勉強もお疲れ様です!!(っ´∀`)っ🍵呪術廻戦0まだ見に行けてなくって!!!!早く行きたいですよね!!!!今年もよろしくお願いします!!更新無理せず頑張ってください💪('ω'💪) (2022年1月3日 0時) (レス) @page41 id: b91e4bc22a (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - いちごミルクさん» 嬉しいお言葉!!棘くんの言葉遣いを研究してこんな感じになりました!前世棘くんだったら嬉しいです笑そう言っていただけるとめっちゃ嬉しいです! (2021年8月19日 23時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mela | 作成日時:2021年6月27日 0時