捌話 隠しきれない ページ9
「、、、なんのことですか」
私がしらばっくれると
五条先生は淡々と言う
「御堂浅葱
呪唄師と式神使いの両方の呪法を合わせ持つ
呪唄は母方・姉神家の力
式神使いは父方・御堂家の力
って所まで僕も知ってるんだけどね」
そこまで知ってるんだ
私は小さくため息をついた
「、、、どうして君は棘と
許婚になったの？」
あぁ、この人には逃げられない
そう思った私は月を見上げた
「、、、先生は’忌み子’って分かりますか？」
その言葉に先生は目を見開く
「あぁ、、、
かなり昔の、頭の硬い考えだよ」
私はふはっと噴き出して笑った
「この、、、呪環と言うんですか？
この呪法も頭の硬い考えですよね」
私は左手薬指を見た
彼と私を繋ぐ唯一のモノ
「、、、私、忌み子なんです
御堂家の存続を掛けて仕方なく
敵対してきて交わることのない
と言い張っていた姉神家と婚姻を結んだ
そして生まれたのが私
御堂家が懸念していた「呪法の混合」が
私なんです」
五条先生は初めて私の方を振り返る
「なるほど
伝統を慮る家柄ほど
その家独自の呪法を守ろうとするからか」
私は小さく頷く
「御堂家は今まで分家同士の婚姻で
どうにか混合を防ぎながら栄えてきた
けど少子化問題とかと重なって
分家で娘が生まれなかったんです」
そこで白羽の矢が立ったのが
姉神家
仕方なく姉神家から娘をとり
生まれたのが私
呪法が混合して
呪唄師としても式神使いとしても
秀でない、半端者
「私と棘くんの婚姻もそれと同じです
結局呪法の混合した呪術師が生まれて
式神使い・御堂家の存続は危うい
仕方なく強い呪力を持つものと
婚姻関係を築かないといけない
その標的にされたのが狗巻家
そしてー
棘くんだったんです」
五条先生は何か逡巡しているようだ
私は五条先生に微笑んだ
「私はここまでしか知りません」
そして五条先生の袖を掴む
「、、、お願いだから
このことは誰にも言わないでください
私はここで、、、
みんなと、、、
一緒にいたい」
私はそう言い残して
五条先生に一礼して駆け出した
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no name(プロフ) - 棘くん大好きなので、読み始めました！！金、、なんて読むんでしょうか？笑ふくろうって打つと出るのですが、きんふくろう、で良いのでしょうか！これからお話読むのがとてつもなく楽しみです(◍•ᴗ•◍) (2022年1月23日 13時) (
レス) @page3 id: c1b74ddf5a (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - アメジストさん» けっこう展開が変わってくると思います！！そして続編に移行するので続編でもコメントお待ちしております！！^^* (2021年6月26日 23時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - Melaさん» まじですか？！今後の展開が楽しみすぎる、、。( *´艸｀) (2021年6月25日 13時) (レス) id: 1cb5d31422 (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - アメジストさん» 嫁確っすね、、、今後の展開に入れていきたいですね、、、！ (2021年6月24日 22時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - Melaさん» 萌え萌えですね、、。嫁確ですやん、、。。( *´艸｀) (2021年6月24日 11時) (レス) id: 1cb5d31422 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mela | 作成日時：2021年5月4日 1時
