漆話 忌み子 ページ8
「荷物、それだけ？」
威圧的な声に皆一斉に振り向く
視線が私に集中して
体が震えた
なんと言おう
私はにこっと微笑んだ
「えぇ
多すぎても困るので」
それを聞いてみんな納得する
「、、、そう」
1人納得出来ない様子の五条先生
私は五条先生の目隠し越しの瞳から
逃れるために目をそらす
お願い
それ以上私に触れないで
私はここで上手くやっていきたいのー、、、
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
その夜
私は眠れずに布団の中で動き回っていた
カーテンの隙間越しに月明かりが差し込む
「、、、荷物、それだけ、、、か」
ポツリと呟く
うん、これだけなの
少ない方がいいとかそういう問題じゃなくて
’これだけ’しかないの
私の荷物は小さめの旅行用バック1つ
他に荷物はない
荷物が少ないのは火を見るより明らか
そう
私の’物’はこれだけ
「、、、気づかれそう、、、」
私の家での待遇は気づかれたくない
私はここで上手くやっていくんだ
そう決意しても睡魔はやってこない
ゆっくりと起き上がって
外へ出た
自販機で水を買って
階段に座って月を仰ぐ
ふと下を見ると
棘くんが砂に文字を書いた場所だった
薄らとまだ文字が残っていて
目を細めて文字を見据えた
そっと文字を撫でる
「浅葱〜
こーんな夜更けに何してるの？」
ゆるい声に私ははっと顔を上げる
そこには、、、
「えっと、、、誰ですか？」
「は！？」
ズコッとその人は体を傾ける
この声、、、聞いたことあるような
「あー、昼間と格好が違うからね
五条だよ」
「あ！」
昼間とは違いサングラスをしているため
気づかなかった
この人、、、
こんなにも綺麗な瞳をしているんだ
私はちょっと瞳を見据えて
また頭を下げた
「、、、眠れなくて」
「そっか〜
僕がお話してあげまちょうか〜？」
明らかに幼児に向けての言葉遣いに
私は苛立つ
「あの、何の用ですか」
私は不機嫌に言う
「お話しようよ
御堂浅葱ちゃん？」
「っ、、、」
私は黙り込んだ
すると先生から話を振ってきた
「浅葱、、、
君さ、実家でどんな待遇だったの？」
肩が震えた
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no name(プロフ) - 棘くん大好きなので、読み始めました！！金、、なんて読むんでしょうか？笑ふくろうって打つと出るのですが、きんふくろう、で良いのでしょうか！これからお話読むのがとてつもなく楽しみです(◍•ᴗ•◍) (2022年1月23日 13時) (
レス) @page3 id: c1b74ddf5a (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - アメジストさん» けっこう展開が変わってくると思います！！そして続編に移行するので続編でもコメントお待ちしております！！^^* (2021年6月26日 23時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - Melaさん» まじですか？！今後の展開が楽しみすぎる、、。( *´艸｀) (2021年6月25日 13時) (レス) id: 1cb5d31422 (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - アメジストさん» 嫁確っすね、、、今後の展開に入れていきたいですね、、、！ (2021年6月24日 22時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - Melaさん» 萌え萌えですね、、。嫁確ですやん、、。。( *´艸｀) (2021年6月24日 11時) (レス) id: 1cb5d31422 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mela | 作成日時：2021年5月4日 1時
