story_42(ryoga side) ページ43
鈴「こんな記事が出たら大変ね…」
稜「待ってください、!そんなありもしないこと流されても 鈴「なら私の言うこと素直に聞いてね♡」
鈴「橋本Aと別れなさい。」
稜「…え?
何でそんなこと。
Aから言われたわけでもないのに別れませんよ。」
すると鈴音さんは俺が立っている向きに並行でそびえ立つ建物の壁に俺を挟んで勢いよく右手をついた。
鈴「じゃあ船津稜雅、中絶の情報流して一生仕事できないようにしてあげようか。」
そんなのは正直どうでもよかった。
稜「やってないものはやってない、誰に何を言われようと俺は俺を信じてくれる人達に俺はやってないと伝え続けますよ。」
だが甘かったのかもしれない。
鈴「そんなに簡単にいくかしら(笑)
人間、たった一度、嘘か本当かわからない噂が流れてこれでもかっていうくらいまくし立て、ありもしない嘘を想像で形作って事実に成しあげる。
そしてその嘘だらけの事実はいつしか忘れ去られる。
人々の記憶の片隅にもいなくなりそうな程忘れられた時、ネタ切れのメディアに過去の大きな報道まとめとして再び取り上げられ勝手にランキング化される。
人々はこんなこともあったなと懐かしみ、お茶の間の娯楽としてその時間を堪能する。
その的となった者は人目につかないようなところでひっそりと日々の生活に追いやられながら暮らしてるかもしれないのに。
ね、そんな甘くないでしょ(笑)」
全身が震えるような感覚。
鈴「ふっ(笑)
そんな張り詰めた顔しなくても。」
そう言うと鈴音さんは壁から手を離し、俺に背を向けてゆっくりと数歩歩いてまたこちらに顔を向けた。
その顔はさっきここに現れた時と同じ輝かしい笑顔だった。
鈴「Aを想うならさっさ別れることね。」
そう言い、去って行こうとした鈴音さんを俺はすかさず呼び止めた。
稜「で、でもどうして!!
Aの幸せを願うならどうしてこんな嘘をつくんですか!!」
すると鈴音さんは俺に背を向けたまま低い声でこう言った。
鈴「鼻につくからよ。あいつだけ幸せになるのが許せない。
あんたがあいつを守り抜くつもりなら私の手であいつを不幸にするわ。」
その狂気的な言葉に俺は喉を鳴らしてゆっくりと唾を飲み込んだ。
鼓動がどんどん速くなる。
風の音や車の音、人々が行き交う足音や賑やかな店の音楽や人々の声が妙に大きくはっきりと俺に迫ってくるように聞こえた。
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かいら(プロフ) - はーーーーーい 楽しみに待ってますっ (2018年5月9日 22時) (レス) id: f9d0a6bd90 (このIDを非表示/違反報告)
いのり(プロフ) - かいらさん» そんなことおっしゃって頂けて本当に嬉しいです…!!!外出中でしたが思いっきりニヤけてしまいました(汗)頑張って更新致しますので気長に待っていて頂けると嬉しいです(*^^*) (2018年5月9日 22時) (レス) id: 20b91bff00 (このIDを非表示/違反報告)
かいら(プロフ) - リョウガーーーー大好き!すごい面白かったです!更新待ってます! (2018年5月8日 16時) (レス) id: f9d0a6bd90 (このIDを非表示/違反報告)
いのり(プロフ) - ネオンガールさん» 大丈夫ですよ◎ (2017年11月16日 23時) (レス) id: 20b91bff00 (このIDを非表示/違反報告)
ネオンガール(プロフ) - いのりさん» それなです笑お疲れ様です〜(^^)/あの、いのりさん、ボード行ってもいいですか? (2017年11月16日 21時) (レス) id: 83838dd1ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いのり | 作成日時:2017年11月12日 12時