story_40(your side) ページ41
店内の端の角。窓際。
絶好ポジション。
稜「絶好ポジション。」
「ここにしようか。さぁ、座って。」なんて言わないところが彼らしい(笑)
『す、すごーい。さすがー。』
稜「棒読みじゃねーか(笑)」
これで合ってる?…上手く返せてる?
私、前までどうやって返してた?
冷静になれ、私。
稜「座って。」
そっと離された手は少し寂しさを感じた。
向かいになって、改めてちゃんと稜雅の顔を見る。
以前よりも髪は長く大人びた色気のある顔つきになっていた。
『…髪、遊ばせちゃって、ふふ(笑)』
オシャレとは程遠かったイメージの稜雅の変化に思わず心の声が漏れてしまった。
稜「!?…あ、あぁ…こ、これは、な?違うんだ!普段はこんなこと全然しないんだけど…………………って、、いつまで黙ってるんだよ、俺、(笑)
これ、仕事用なんだ。」
言葉を詰まらせながらそう苦しそうに笑った稜雅。
稜「俺がはっきりしねぇから、、Aに心配かけてたってのにな…」
グシャグシャっと頭を掻く。
え?え…私何かまずいこと言ったかな…
『ご、ごめ…や、やめよ!!この話!ごめん…久しぶりに会ったのに…
と、とりあえず、何か頼まないと!
あ、あ!ほら!ロールケーキある!私これ食べたい!これとコーヒーにする!りょ、稜雅は?何か食べたい……っちょ、、な、何?』
右頬を軽く摘まれた。
稜雅は苦しそうに微笑む。
稜「そうやって、いつもひとりで抱え込ませてた?
無理、、、させてた?」
『…え、え?』
稜雅は手を離すと俯きながらぽつりぽつりと話し始めた。
稜「Aは、、さ、いつも笑顔で悲しい顔なんて見せなかったよな。
いつも笑って俺と話してくれるA、すげー好きだったけど、
俺は…そんなAの本当の気持ち、わかってあげられなかった、、
ついこの間…明日香から家のことも聞いた。
そんな辛い時になんで一緒にいて支えてやれなかったんだろうって…
こんなに好きな人のこと守ってやれねぇ自分が悔しい…
弱えぇよな、俺、、」
『稜雅…』
稜「本当に…ごめんな。
俺も、今から全部話すから。
俺のこと、最低だと思って聞いてくれて構わない。
だけど、ちゃんと聞いて欲しい。」
『うん…わかった。』
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かいら(プロフ) - はーーーーーい 楽しみに待ってますっ (2018年5月9日 22時) (レス) id: f9d0a6bd90 (このIDを非表示/違反報告)
いのり(プロフ) - かいらさん» そんなことおっしゃって頂けて本当に嬉しいです…!!!外出中でしたが思いっきりニヤけてしまいました(汗)頑張って更新致しますので気長に待っていて頂けると嬉しいです(*^^*) (2018年5月9日 22時) (レス) id: 20b91bff00 (このIDを非表示/違反報告)
かいら(プロフ) - リョウガーーーー大好き!すごい面白かったです!更新待ってます! (2018年5月8日 16時) (レス) id: f9d0a6bd90 (このIDを非表示/違反報告)
いのり(プロフ) - ネオンガールさん» 大丈夫ですよ◎ (2017年11月16日 23時) (レス) id: 20b91bff00 (このIDを非表示/違反報告)
ネオンガール(プロフ) - いのりさん» それなです笑お疲れ様です〜(^^)/あの、いのりさん、ボード行ってもいいですか? (2017年11月16日 21時) (レス) id: 83838dd1ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いのり | 作成日時:2017年11月12日 12時