まもるべきもの。

story_28(your side) ページ29

『…なんでそう思うの？』






母「だから！あくまで私のイメージだけど、





稜雅君ね、いつもあんたを見る目が本当に愛お
しそうで優しい目をしていたの。

私同棲することあんなに反対してたけど

この人ならあんたを任せてもいいって思えてきちゃうくらい。」







『でもあいつは…！！……あいつからだよ…別れようって言ったの。

それに、、付き合ってた頃だってキスさえもしてくれないし帰ってくんの遅くて本当に私のこと愛してるの？って何度も思った。』







母「…じゃあなんであんたは稜雅君の帰りが遅かった時どこにいたのか聞かなかったの？

キスさえもしてくれなくても嫌だとか別れたいって思わなかったの？







……信じてたからじゃないの？稜雅君のこと。本当に。」







『………』






母「稜雅君にどんな事情があったのかはわからない。

でも、稜雅君は決してあんたを裏切ったりはしないと思うわ。」









ﾎﾟﾝｯと肩に置かれた母の手が優しくて暖かくて気がついたら涙が止まらなくなっていた。

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