story_27(your side) ページ28
それからというもの、私の残りの大学生活に光はなかった。
大学が終わればすぐにバイトへと走り、夜遅くまで働いた。
稼いだお金も自分の好きな事や将来の為に残しておけるわけでもなく、すぐに手元からなくなった。
休日は平日よりも長く、労働力の多い、給料が高いバイトを探して必死に働いた。
大学を卒業して夢だった栄養士への道も諦め、日中はひなたの保育園の送迎や家の家事、半日の仕事を探して行い、夜はコンビニで働いた。
こんな暗い人生、想像もしなかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
こんな乾ききった私の生活に現れた一人の男性、その名も祐基さん。
彼の誰にでも好かれるような愛くるしい笑顔が私の心を癒してくれた。
出会いは私を変な男達から救ってくれたあの一日だけかと思っていたけれど、
『キスまでしちゃったし、、』
母「は!?」
自分が無意識にも口に出していたとわかり我に返る。
『、っち、違うよ!!ど、ドラマの話。』
私だって驚いてる。
でもきっと心の拠り所が必要だったの。
……そうということにしたいの。
母「もう〜なんなのよ〜それであんた稜雅君とはどうなの?全然時間なくて大丈夫?愛は育めてるの?」
『稜雅とは…別れたから。』
母「はぁ!?あんたそれなんで早く言わないのよ!」
『言えなかったのよ!!それに…
あいつは最低なやつだったから。もう吹っ切れちゃったし。』
母「はぁ…いいわ。あなたのことだもの。自分の行きたい道を行きなさい。だから、もうパートも無理する必要はないわよ。」
『…え?』
母「じゃっじゃ〜〜〜ん!!見て!!!お母さんを讃えなさい!宝くじ3億円!当てちゃいましたぁ〜〜♪」
『え、いや、まじで…?す、すご…』
母「ちょっと!反応薄くない?!嬉しいでしょ!?」
『3億当たる人なんてほんとにいるんだ…』
本当に衝撃的なことがあると人って声も出なくなるのね。
私は今までの疲労と驚きで床に座り込んだ。
母「ちょっと?ダイジョーブ?
あとさ、あくまで私のイメージだけど
稜雅君は本当にあんたのこと、愛していたと思う。」
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かいら(プロフ) - はーーーーーい 楽しみに待ってますっ (2018年5月9日 22時) (レス) id: f9d0a6bd90 (このIDを非表示/違反報告)
いのり(プロフ) - かいらさん» そんなことおっしゃって頂けて本当に嬉しいです…!!!外出中でしたが思いっきりニヤけてしまいました(汗)頑張って更新致しますので気長に待っていて頂けると嬉しいです(*^^*) (2018年5月9日 22時) (レス) id: 20b91bff00 (このIDを非表示/違反報告)
かいら(プロフ) - リョウガーーーー大好き!すごい面白かったです!更新待ってます! (2018年5月8日 16時) (レス) id: f9d0a6bd90 (このIDを非表示/違反報告)
いのり(プロフ) - ネオンガールさん» 大丈夫ですよ◎ (2017年11月16日 23時) (レス) id: 20b91bff00 (このIDを非表示/違反報告)
ネオンガール(プロフ) - いのりさん» それなです笑お疲れ様です〜(^^)/あの、いのりさん、ボード行ってもいいですか? (2017年11月16日 21時) (レス) id: 83838dd1ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いのり | 作成日時:2017年11月12日 12時