#016 ページ17
辰哉side
ﾌﾟﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙ
「はい、もしもし。」
『もしもし。Aです。』
『深澤さんですか？？』
「えっ！？Aちゃん？」
『ふふっ笑はい笑』
「まじかぁ、俺電話かけてくれないと思ってた」
「やべぇ、めっちゃ嬉しい笑」
『よかったです笑』
それから電車で会ったこと
怪我のこと
サマパラのこと
メンバーのこと
いろんなことを話した。
俺が話す話を笑いながら
一生懸命聞いてくれて
こんなに話してて楽とか
魅力しかないな、この子。
でも、そろそろ聞いてみないと
俺の心のモヤモヤは取れない。
「そういえばさ、俺、聞きたかったことがあるんだけど」
『はい？』
「Aちゃん、病院で会った時赤ちゃん抱っこしてなかった？」
『あー、あれ、弟です笑』
「え！？そうなの？？」
『はい笑』
『子持ちでも、人妻でもないですよ？笑』
「あれ、もしかして照との会話聞かれてた？」
『はい。ごめんなさい、たまたま外に出たら聞こえちゃって、』
「いや、大丈夫なんだけどさ」
聞かれてたとか恥ずいじゃん
俺が好意あること気づかれたかな
まあ、それならよかったのはよかったけど
『じゃあ、明日も早いのでそろそろ、』
「あ！待って」
「Aちゃんっていくつ？？」
『あー、私は、、今年20歳になりました。』
「そんな若いの！？？」
『はい笑』
「俺なんておじさんじゃん」
『いえ、全然笑』
『では、そろそろ』
「うん。ありがとね、連絡してくれて」
『はい！楽しかったです！』
『おやすみなさい。』
「うん！俺も。おやすみ」
ﾌﾟｰﾌﾟｰ
あ、20歳なんだ
未成年じゃないだけまだよかったか
俺、6つも離れてるけど大丈夫かな。
とりあえず、照に報告しよう
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作者名：ほくほくぽてと | 作成日時：2020年5月14日 14時
