だからもう、会えないやⅡ 【紫】 (ページ12)

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#056 ページ12

辰哉side

「なんで言ってくれなかったの？」

『サプライズです。』

「ですよね～」

『びっくりした？てか、気づいた？』

「びっくりしたし、気づいてたから、ちょっとムカついてた」

『なんで？』

「だって、A連絡くれないから」

それはごめん。なんて言ってるけど
今はAが目の前にいることが幸せだから全然大丈夫だよ。

半年記念日をこうやって盛大に
メンバー巻き込んでまでお祝いしてくれる
Aがほんとに愛おしくって堪らない。

『辰哉くん。プレゼントあるんだけど』

「ん？なあに」

『まず、これ。見て？』

渡されたのは、手作りのアルバム。

初めてのデートの写真
俺の横顔
手を繋いでる写真
おうちでとった影でキスしてる写真
俺の寝顔
2人で作ったオムライス

今まで過ごしてきた半年間がぎゅっと
まとめられてて

おうちデートがほとんどだから
家での写真が多いんだよな、、

我慢させてるよな。なんて考えてたら
最後のページにAからのメッセージ。

"辰哉くんへ

初めて辰哉くんを見つけたとき、私は胸がドキドキしました笑怪我してて、礼儀正しい人。それが辰哉くんの第一印象。
居酒屋で再開した時はほんとにびっくりした。笑
連絡先を渡してくれた時は私で合ってる？って思ったけど、私は辰哉くんだったから連絡しました。
付き合うようになってからさらに辰哉くんの優しさを知って。
辰哉くんのおうちでたくさんデートするようになって、たくさん思い出が出来ました。
2人で料理したのも変顔でふざけあったのもお風呂入ったのもずーっとお互いの写真撮ってたのも全部全部いい思い出です。
私の初めての彼氏が辰哉くんでありがたい。
ほんとに辰哉くんにはたくさん我慢してもらってると思うけど…。
私はこれからも辰哉くんを好きでいる予定なので、辰哉くんも私の隣にいる予定でいてください笑
たぁくん、愛してる。
Aより＂