伊野尾担のメイクさん【JUMP】

▽いちごビュッフェ。 ページ47

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慧side


あ「デート？土曜日ですか、」

慧「そう。ほら付き合ってからデートしてない」

あ「は、はい…」

慧「なに？乗り気じゃないの？」

あ「あ、いや…、そう言うことじゃ…」


なんなの。

付き合っているんだよね？

あれ、


次の土曜はオフだからデートしようとAに声をかけたわけだけど、言葉をつまらせて快諾、、という流れには到底たどり着かない。


あ「土曜日は涼介くんと…、」

慧「は？？！！！！」

大「びっっっくりしたっ…、なに！！」


俺があまりにも大声だったようで、ヘッドフォンで陽気に音楽を聴いていた大ちゃんまでもが反応した。


慧「涼介ってなに。なんで？え？なんで涼介？？」

あ「いちごをメインにしたホテルのビュッフェに行こうって…、」


でた。


いちご。


こいつら2人いちご好きだからめんどくさい。


変に話合うし


仲良しだし



現に俺と付き合ってるのにこうやって仲良くいちごビュッフェだとよ。


いちごビュッフェ！


大「いのちゃん、ぶつぶつうるさい」

慧「あぁ？だっていちごビュッフェだぜ？いちごビュッフェ」

大「何回それ言えば気が済むの。てかそれ俺も行くし」

慧「はぁあぁああああああ？？？？」

大「うるさいなぁ…、Aちゃん〜、いのちゃん誘ってないの？」



ええ、


誘われてませんよ。


それに大ちゃんまでなに。


そんなにいちごビュッフェ行きたいなら行けよ。



あ「えと…、誘ってもいいのかな、って…。」

慧「なんだそれ」

あ「慧くん、いちごよりお米かな、って」

大「ぶっ(笑)」

慧「笑うな！！！！」



辛気臭い顔してごもごもしているAに近づき、右手で頭をぽんと叩いた。



慧「俺は食い物がなんであろうとAといたいの。」

あ「はい、」

慧「だから俺もいく。」



するとAの表情がぱあーっと明るくなった。


涼大「え。」



と同時に、右から聞こえる不満気な声。



慧「なんか文句ある？」




ない、らしいけど、本当は嫌なんだろう


慧「何がなんでも俺は行くから。”い・ち・ご・びゅ・っ・ふぇ”」





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