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▽あなたにあいたくて ページ44





慧side



山田に言われ、追いかけるようにして飛び出した。



あいつらの姿はとうに見失っていて、焦燥感ばかりが募る。



慧「くっそ…どこだよ、」



いくつもの空き部屋を開けては閉めての繰り返し。


5つほどの楽屋を探し回ったところで、2人の姿が見えた。



慧「いた。」


今にも山田がAに抱き付けるほどの距離にいる。



お願い


やめて。



慧「あ…」



そんな俺の願いも虚しく、Aを抱きしめる山田の姿をみてしまった。





涼「Aちゃん、俺ね、Aちゃんが好きだよ」


あ「りょうすけくん…っ?」


涼「Aちゃんは、、、」



その時、山田と目が合った。



だけど、すぐさま目を逸らし、




涼「誰が好きなの?」




そう言った。






あ「涼介くん…。」




涼「俺は、、いつもの笑ってるAちゃんが大好き。今何かに悩んで、迷ってるんだよね?なら、その迷い、取らなきゃ。」



ポンっと抱きしめる手を離し、くるっと体を回転させ、背中を押した。



あ「わっ、あ…、伊野尾くん…」



今、目の前にはAがいる。



慧「A。」



その時、山田が俺の背中をバシっと叩いた。



慧「いってぇ…っ!!!!!」


涼「悔しいけど、俺の負け。」




そう言って、楽屋の方へ歩いていってしまった。



あ「伊野尾くん…?」


慧「あ、A…。あの、」


あ「この間はすみません、」



なんとなく俺達の間には気まずさがあって…


何を言えばいいのかわからない。



慧「あ、いや。俺の方こそごめん…」


あ「伊野尾くん。」


慧「ん?」


あ「わたし、伊野尾くんのこと好きです。」


慧「え」


あ「あの言葉、すっごく嬉しかったです。だけど、JUMPさんのメイクでいられなくなるのが怖くて…」


慧「うん」


あ「だけど、さっき涼介くんに言われました…。”素直になっていい”って。」



”だから言います。”



そう言って、大きく深呼吸をし、




あ「付き合ってください」




俺は、強く、強く抱きしめた。




慧「A、ずるい。」



”そんなの、良いに決まってるじゃん”







(お互いが想い合い、また強く抱きしめた。)




**

▽”伊野尾くん”から”慧くん”へ→←▽やぶくんのほんとうのきもち



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いのぱる(プロフ) - みーにゃんさん» ありがとうございます!♪コメントすごく嬉しいです!! (2016年11月2日 9時) (レス) id: 611c91602d (このIDを非表示/違反報告)
みーにゃん - 超面白いですねー!はまりました!! (2016年10月27日 23時) (レス) id: 9fb562cfbb (このIDを非表示/違反報告)
ぱる☆(プロフ) - ゆーかさん» ありがとうございます!!本物のいのさんとはキャラが違うような気がしますが、気に入っていただけて嬉しいです!!! (2015年9月15日 23時) (レス) id: b4dd9d8840 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか(プロフ) - 慧ちゃん。慧くんだぞの表現が可愛すぎです!! (2015年9月14日 23時) (レス) id: 025a189d3b (このIDを非表示/違反報告)
ぱる☆(プロフ) - 桜さん» ご指摘のコメントありがとうございます(;;)すぐに修正致します。。 (2015年5月14日 23時) (レス) id: c60059f7af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いのぱる。 | 作成日時:2014年12月5日 21時

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