検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:383,303 hit

▽薮くんからみた伊野尾くん ページ42




薮side



慧「やぶぅ〜、腹減った〜、バナナ〜」


薮「はーい」


慧「バナナはもっとないのかああぁぁあああ」



舞台ボケしてる?公私混同?



昨日、Aちゃんとデートだったはず。
テンション高く登場するかと思いきや…。



慧「ば、なな…。」



なにこれ。


薮「なあ、伊野尾。昨日Aちゃんとなんかあった?」



伊野尾の体が一瞬ビクついた。


薮「どんぴしゃり。」


慧「別に」


薮「いつもの伊野尾じゃない。Aちゃんに全然絡まないし」



”うるせー”と、細い声で呟き、水を一気に飲み干す。




.



慧「振られた。」



薮「は?」



突然の伊野尾の言葉に、自分でも素っ頓狂な声だったと思う。



楽屋にいた他のメンバーもびっくりした様子でこっちを見ている。


特に山田。



薮「お前、何言ってるの?」


慧「Aに”付き合ってほしい”って言った。けどあいつは、


”これからもJUMPさんのメイクでいたい”


そう言ってた。」



見る見るうちに伊野尾の目がうるんでゆく。


けど、それを頬に伝わせることはなく、必死になって堪えているのがわかる。



みんなにばれないように、下を向き呼吸をする伊野尾。



すると、頭を掻きむしりながら、あぁああ、とため息をつきながら立ちあがり、伊野尾のもとへ歩み寄った。



山田。



涼「はぁ…。いのちゃんー。悔しいけどさ、、それ、振られたうちに入らないよ」


慧「………。」



未だに黙りつづける伊野尾は、今の山田の言葉をどう受け取ったのだろうか。



涼「いのちゃんが諦めるならさ、俺、Aちゃんのこと奪っちゃうよ?」




そう言うと、山田はそのまま楽屋を出ていってしまった。




薮「おい、お前いいのかよ」






.








”良い訳ないだろ”








そう力強く呟き、後を追うように楽屋を出ていった。







.






光「あいつらって、不器用だよね」




本当。その通り。




薮「うまくやれよ。伊野尾」




**

▽やぶくんのほんとうのきもち→←▽遅れたクリスマスデート4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (245 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
402人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

いのぱる(プロフ) - みーにゃんさん» ありがとうございます!♪コメントすごく嬉しいです!! (2016年11月2日 9時) (レス) id: 611c91602d (このIDを非表示/違反報告)
みーにゃん - 超面白いですねー!はまりました!! (2016年10月27日 23時) (レス) id: 9fb562cfbb (このIDを非表示/違反報告)
ぱる☆(プロフ) - ゆーかさん» ありがとうございます!!本物のいのさんとはキャラが違うような気がしますが、気に入っていただけて嬉しいです!!! (2015年9月15日 23時) (レス) id: b4dd9d8840 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか(プロフ) - 慧ちゃん。慧くんだぞの表現が可愛すぎです!! (2015年9月14日 23時) (レス) id: 025a189d3b (このIDを非表示/違反報告)
ぱる☆(プロフ) - 桜さん» ご指摘のコメントありがとうございます(;;)すぐに修正致します。。 (2015年5月14日 23時) (レス) id: c60059f7af (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いのぱる。 | 作成日時:2014年12月5日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。