伊野尾担のメイクさん【JUMP】

▽遅れたクリスマスデート４ ページ41

＊
＊



「付き合ってほしい。」



伊野尾くんからの突然の告白。


驚く以外の何物でもなかった。


伊野尾くんのことが大好きだっていうことは自覚していたものの、それがファンとして好きなのか、恋愛感情として好きなのか考えたこともなかった。


それは、私がJUMPさんのメイクさんであり、近くにいるからであり、何よりそういう感情をもってはいけないと思っていたからだ。



あ「……っ、」



だから、どう言葉を発すればいいのかわからなくて、ただ黙るわたし。


というか、言葉が出てこない。



伊野尾くんの顔を見れば、それはもう真剣そのもので、これが冗談ではないことは明白だ。




あ「私は…、、伊野尾くんが１番好きです。伊野尾担ですもん。けど、JUMPさんも大好きです。」




適当なことは言ってはいけない。


今のわたしが、伊野尾くんに言えることは、これが精一杯だった。



慧「Aは、俺のことファンとして好きなの？」



あ「私は…、これからもJUMPさんのメイクさんでいたいです…」





.






私の答えは、間違っていたのだろうか…。



**

▽薮くんからみた伊野尾くん→←▽遅れたクリスマスデート３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す