伊野尾担のメイクさん【JUMP】

▽遅れたクリスマスデート１ ページ38

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「こんな感じでいいかなぁ」


仕事休みの日。
伊野尾くんとのデートのため、待ち合わせである駅で待つ。


ショップのウインドウに映る自分を見て、今日の身だしなみをチェック。


いちごの柄が散りばめられた淡い黄色のワンピースにデニムジャケットを羽織る、という今流行りのスタイル。

髪の毛はゆるく巻いてポニーテールにしてみた。


いつもは、モデルさんに施す側だから、自分にここまで気合いを入れたのは久しぶり。



慧「お待たせ。」


駅について５分ほど経って、私が待っていた彼が現れた。


あ「伊野尾くん！？変装、しなくていいんですか？」


慧「第一声それかよ(笑)Aとのデートだぞ。変装なんてするかよ」



サラッとかっこいいことも言えちゃう伊野尾くんは、本当に物語に出てくる王子様みたいだ。



…というよりは、花より男子に出てくる道明寺司？



慧「A？Aちゃーーーーーん。」


あ「はい…っ！すみません、ぼーっとしてました」


慧「考え事？んま、いいや。行くよー」


あ「はーーーい。」


ナチュラルに手を取られ並ぶわたしたち。


あれ、行き先はあれかな？ディズニー？


だけど。


あ「あれ？車？？」


近くの駐車場に止めてあった車の扉を開け、訳もわからずそれに乗るわたし。


すぐさま運転席側の扉が開き、あっという間に車を走らせる。



あ「えと、どこへ？？」


あのプレゼンだとたしかディズニーだったようなー。


慧「季節が季節だからさ。あ、ディズニーがよかった？」



いえ。

わたしは伊野尾くんと居れればそれでいいのです。



慧「俺はAと居れればいいからさ」





あ、。





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