検索窓
今日:17 hit、昨日:11 hit、合計:319,730 hit

I want your warmth3 ページ38







風磨「うまい、うまい」



風磨のお母さんが持ってきてくれたおにぎりを食べる私達。



風磨「今日はバイト何時までなの?」

A「え?」

風磨「そういう感じじゃないの?」

A「あ、うん…26時」




風磨はいっつもそう。

何も聞かなくても分かってる。



親から愛情を注がれなくなってもこういう彼氏がいるってだけで幸せなんだよね?




いくら仲の良いカップルでもここまでここまで踏み込めるのってそうできるものじゃないでしょ?




風磨「じゃあ、それまでどうする〜?ゲーム?寝る?お話?それとも。」



そう言って風磨は私に近づきそのまま腕の中に引き込まれた。



風磨「こうしてる?」


一定のリズムが心地よくて、いつの間にか背中に手をまわしていた。




風磨「Aは俺が必要としてるからね。大丈夫だよ。なんかあったら俺に言ってね。大丈夫、大丈夫」


A「ふう、ま…っ」




無意識に涙が溢れていた。
その涙は止まることを知らず、止めようにも止めることができない。



次第に風磨のシャツをも濡らしていき、泣いていることに気付いた風磨は、私の涙を手で拭った。




風磨「こんなに泣いちゃって。」

A「風磨が…ッ、あんなこというか、らッ」

風磨「うん。でも本音」



そんな風磨が大好き。
何も言わなくてもこうして分かったように、私がほしい言葉をくれる。



普段の風磨とは比べ物にならないほど男らしい風磨がとてつもなく好きなんだ。



A「風磨?」

風磨「なあに?」




だから私だってちゃんと伝えないと。






A「いつも、ありがとう。」




いつも、温かい温もりを。





風磨「ん。俺もありがとう」





.








fin.

rainbow1→←I want your warmth2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (187 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
473人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

名無し55311号(プロフ) - ですよね!更新がんばってください! (2016年5月21日 22時) (レス) id: 9518d77807 (このIDを非表示/違反報告)
いのぱる(プロフ) - 名無し55311号さん» コメントありがとうございます(´;ω;`)これからもたくさん更新して参りますね♪ちなみににのみやさんの曲ですよ♪ (2016年5月21日 21時) (レス) id: 7403cdca1c (このIDを非表示/違反報告)
名無し55311号(プロフ) - すごい楽しみにして見てます!更新がんばってくださいrainbowって二宮和也の虹ですか? (2016年5月21日 18時) (レス) id: 9518d77807 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いのぱる。 | 作成日時:2016年5月18日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。