ディア・シンデレラ (短編)

Long time disturb４ ページ31

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鈴夏 side

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鈴夏「A〜、言わないってどういうこと？」

A「何のこと？」

鈴夏「はぁ…、今佐藤が２人のとこ行ってる。今日佐藤の家集合ね。」

A「はーい」

鈴夏「マリと松島も呼ぶから」

A「あ、わたし部活だった」

鈴夏「うそつけ。万年帰宅部のくせに。」



朝、３人が一緒に登校しているとこを私と佐藤が見かけた。

後輩でもあるマリと松島がこの高校入学したなんて全く知らなくてAに聞いてるけど収穫なし。




鈴夏「ねーえ、どうしたの？」

A「なにが〜あ」

鈴夏「マリだよ、なんで言わなかったのさ」

A「言う必要あった？」

マリ「あるに決まってるでしょ！Aマリが絡むとうるさかったくせに」

A「そうだっけ〜？」



やっぱなんかおかしい。
私たちが１年の頃はマリに変化がある度に報告までしてくる子だった。



部活は何部だの、成績がやばいだの、マリと遊んだだの。

そんなマリが同じ高校に入学したことなんてAにとったらビックニュースなはずなのに。




鈴夏「マリとなんかあったの？」

A「なんも」

鈴夏「じゃあなん「すず。」



真顔で遮られ少し緊張気味で返事を返した。




A「今日さ、ちゃんこ鍋食べたいな」

鈴夏「あ、うん。佐藤に言っておく」


生野菜好きのAが鍋リクエストするなんてよくわからなかったけど、佐藤に伝えておこう。





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